HSS型HSPと仕事の上手な付き合い方|仕事に刺激を求めるべきか
繊細かつ内向的な気質と、好奇心旺盛で外交的な気質を合わせ持つのが、「HSS型HSP」。
正反対な気質を持つために、自分の気分で自分すらも振り回している、自分の扱い方がわからないと感じている方もいるかもしれません。
今回のテーマは、そんな「HSS型HSPと仕事」についてです。
HSS型HSPさんが仕事の悩みとして抱えやすい「仕事が続かない」理由を追求。
また「HSS型HSPに向いている仕事とは何か」「仕事に刺激を求めるべきなのか」についても、HSS型HSP当事者である筆者の経験談を交えつつ解説します。
HSS型HSPが抱えやすい仕事の悩み
HSS型HSPが抱えやすい仕事の悩みとして、「仕事が続かない」ことがよく挙げられます。
まずは「なぜ仕事が続かないのか」「続けにくいのか」、HSS型HSPならではの理由を押さえていきましょう。
HSS型HSPは仕事が続かない?
一般的なHSPは保守的で、新しく何かを始めることには臆病な傾向にあります。
一方、HSS型HSPは、とても好奇心が旺盛。さまざまなことに興味を示しやすく、新しいことに対するチャレンジ精神も強いです。また飽きっぽさも持っています。
そのため仕事においても、「同じことのくり返しになってきたな」と感じ始めるとともに、モチベーションがダウン。
そのうえ根が真面目なため、やる気のない仕事を「生活のため」と割り切って続けられません。
その結果、新たな刺激を求めて、新しい仕事を探したくなってしまうのです。
HSS型HSPは仕事に刺激を求めるべきなのか
「好奇心旺盛で常に刺激を追い求めていたい」
そんなHSS型HSPが仕事と上手く付き合っていくためには、どうしたらよいのでしょうか。仕事にも刺激を求めるべきなのでしょうか。
答えはYESともNOとも言えません。
HSS型HSPは刺激を求めますが、刺激に対する敏感さ、圧倒されやすさは一般的なHSPと変わらないためです。
仕事でなくてもよい、プライベートとの塩梅が大事
HSS型HSPには、刺激も必要ですが、それと同じぐらい「休息」も必要です。
そのため刺激の多い仕事を選ぶのなら、プライベートは休息を重視しましょう。
逆に仕事は極力ストレスを少ないものにし、プライベートで遊び回るといったバランスの取り方でも構いません。
これが仕事もプライベートも刺激の多いものになると、HSS型HSPはキャパオーバーしてしまい、心身に不調をきたす恐れがあります。
もちろん、仕事もプライベートもぼちぼちの刺激とぼちぼちの安定を……と、両立できれば最高ですよね。
しかしHSPさんは不器用な方が多いため、仕事とプライベートのどちらかに比重を置いたほうがやりやすいと感じるのではないでしょうか。
仕事に刺激を求めるHSS型HSPに向いている仕事とは
仕事に刺激を求めるHSS型HSPに向いている仕事例は、こちらです。
HSS型HSPに向いている仕事例
- 営業
- 企画
- 派遣
- 接客業
- ダブルワーク
オリジナリティを求められる仕事や、達成感の強い仕事、または仕事相手やお客さん、場所が固定化されない仕事をおすすめします。
仕事に穏やかさを求めるHSS型HSPに向いている仕事とは
仕事に穏やかさを求めるHSS型HSPに向いている仕事例は、こちらです。
HSS型HSPに向いている仕事例
- 自営業(フリーランス)
- 家事代行
- ドライバー
- 清掃員
人との交流が少ない仕事をおすすめします。
HSS型HSPも含むHSPの適職診断について詳しくは「HSPの適職診断テスト|繊細さんが無理なく続けられる仕事の探し方」 をご覧ください。
HSS型HSPに合った生き方を知ろう
私事にになりますが、HSS型HSPである筆者は一時、仕事もプライベートも安定を最優先とし、人との交流(刺激)を極力避けた生活をしていたこともありました。
そうすると確かに精神的にはとても安定したのですが、頭の回転が遅くなったのを明確に感じ、焦ったものです。
実際ストレスのなさすぎる環境に身を置くと、心身のさまざまな機能が鈍くなるといった研究結果が出ています。(※アメリカの心理学者による研究)
適度なストレスはHSS型HSPに限らず、人には必要不可欠なのですね。
そのためHSS型HSPであっても、「自分は刺激に弱いのだから……」と、刺激を求める気持ちを押さえ込む必要はありません。
大切なのは、「人よりも疲れやすく、休息を多く必要とする自分」を知っておくことです。
刺激と休息のちょうどよい塩梅は、同じHSS型HSPであっても異なりますので、自分にとってのよい塩梅を見つけてみてくださいね。