HSPに向いている仕事はあるのか。適職の探し方
HSPさんは人一倍ストレスを受けやすいため、なかなか合う仕事や職場を見つけられません。
そのため仕事が続かないことも多く、「自分に向いている仕事はなんなんだろう」「そんなのあるのかな?」と悩む方も、少なくないでしょう。
結論から述べてしまうと、残念ながら「HSPだから○○が向いている」というものはありません。
しかし「HSPならではの適職の探し方」は、あります。
「HSPである自分に向いている仕事を見つけたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「HSPが向いている仕事はコレ!」とはならない
冒頭でも触れたとおり、「HSP=この仕事が向いている」といったものは、残念ながらありません。
そもそもHSPとは、こちら4つの気質を生まれつき持っている人のことを指します。
CHECK
- あらゆる物事を深く考える
- 刺激を受けやすく、また圧倒されやすい
- 共感力、感受性がとても強い
- 人や環境の些細な違いに気づきやすく、影響も受けやすい
これらは良くも悪くも気質でしかなく、得意や苦手とはまた異なるのです。
たとえば共感力が高いから人の話を聞くのが上手いかというと、そうではありません。
もしもあなたが「聞き上手だね」といわれるのであれば、それは生まれつき持った共感力の力だけではないはず。今日までの間に、上手な話の聞き方や言葉の遣い方を身につけてきたためなのです。
「HSPに向いている仕事ってなんだろう」と考えるときには、このように「気質と能力は別物である」ことを念頭に置いておきましょう。
HSPが向いている仕事の探し方
それでは本題に入りましょう!HSPが向いている仕事を見つけるためには、こちら3つがポイントです。
POINT
- まずは徹底的な自己分析が大切
- 転職はくり返して構わない
- スキルを身につけよう
詳細を確認していきましょう。
まずは徹底的な自己分析が大切
HSPさんが居心地良く、楽に生きるために大切なのは、「自分の気持ちに従う」ことです。
そのためにもまず必要なのが、徹底的な自己分析。
自分がやりたいこと、やっていてやりがいや幸せを感じられることは何でしょうか。逆に、どうしても耐えられない、ストレスを感じてしまうことは何でしょうか。
これらを明確化させましょう。なぜなら、HSPさんはストレスに感じることはもちろん、楽しくないなと思いながら働き続けることが、非HSPさんと比べて難しいためです。
そのため自分の能力が生かせて、やりがいを感じられる仕事こそが、HSPさんにとっては「向いている仕事」となります。
自己分析方法について詳しくは「HSPの適職診断テスト|繊細さんが無理なく続けられる仕事の探し方」 をご覧ください。
転職はくり返して構わない
とても良心的な傾向にあるHSPさんは、一度仕事に就くと、辞めることを心苦しく思いやすいもの。
しかし自分の得意や苦手を明らかにするためには、ある程度の社会経験が必要不可欠です。
はじめから向いている仕事を見つけられることはなかなかありませんし、合わない仕事を無理に続ける必要もありません。
自分のHSP気質や能力に合わないと感じる仕事は、辞めましょう。仕事を辞めることは、あくまで自分に向いている仕事を探すためのワンステップであり、逃げではありません。
なぜ合わないと感じるのか、ストレスを覚えるのかなどは辞める前に明確化し、次につなげられれば最高です。
スキルを身につけよう
HSPさんは単純な作業を行うよりも、能力を生かせる仕事ほどやりがいを感じられ、向いている傾向にあります。
そのためやりたいことや興味のある分野におけるスキルは、身につけておくにこしたことはありません。
もちろん転職する場合にも有利ですし、「人の下で仕事するよりも独立したい」となった場合にも、役立ちます。
またHSPさんは自己肯定感が低い傾向にあります。スキルを身につけることは自己肯定感を高めるのにもつながりますので、ぜひこの機会にスキルを身につけるため、動き出してみましょう。
あなたに向いている仕事を見つけられるまではトライアル・アンド・エラー
向いている仕事を見つけるのは、HSPでも非HSPでも、なかなか難しいものです。
世の中には「なんとなく」で仕事を始め、「なんとなく」続けている人も少なくはないでしょう。
しかし根が真面目なHSPさんは、なんとなくで仕事を続けることに苦痛を感じやすいもの。そんな融通の利かない自分に腹が立つ日もあるかもしれません。
でもそんなあなただからこそ、輝ける仕事があるはずです。少なくとも私は、そんな真面目なあなたがとても素敵だと思います。
あなたにとって向いている仕事、やりたい仕事が見つかり、生き生きとした生活が送れることを心から祈っています。
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