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転職面接は土日も可能?土日に面接を組める可能性がある業界も紹介

面接対策 2019.12.05

「転職したい!」と思ったものの、現職が忙しすぎて転職活動に時間が割けない人は少なくありません。

なんとか書類を出して面接に呼ばれたものの、平日に面接に組むように言われて呆然とすることも……。

そこで気になるのが、土日に面接は組めるのか?ということですよね。

そこで今回は、転職エージェントで多くの転職者の面接サポートをしてきた私の経験から、「土日の面接」について深堀りしてお伝えします。

記事の後半では、どうしても平日の面接が難しい方に向けて、土日に面接を組める可能性がある業界も紹介しているので参考にしてみてください。

転職面接の土日実施は難しい……2つの理由を解説

ノートパソコンを見つめて悩む男性

結論から先にお伝えすると、転職面接の土日実施は難しいのが現実です。

理由は、以下の2つです。

  1. 休日出勤が制限されている会社が増えている
  2. 二次面接以降は役職者が面接官になる

それぞれ説明します。

理由①休日出勤が制限されている会社が増えている

面接を土日に実施するのが難しい理由の1つ目が、休日出勤が制限されている会社が増えているためです。

働き方改革の影響もあり、土日を完全に休みとする会社は少なくありません。

そのため、面接官となる社員が土日に稼働することは難しいのが現実です。

ちなみに私が転職エージェントに勤めていたときも、サポートしていた転職者の方が、土日に面接を組んでもらえたことはありませんでした。

転職エージェントでやり取りしていた会社の人事部の方も、土日は休みで連絡が取れないことがほとんど。

「土日は採用活動をおこないません」という会社が大半を占めていましたね。

理由②二次面接以降は役職者が面接官になる

面接を土日にできない理由の2つ目として、二次面接以降の面接官が役職者になることが多い、ということも挙げられます。

一次面接は、人事部か現場社員が担当することが多いため、土日に面接ができる可能性はゼロとはいえません。

なぜなら会社によっては、現場社員の融通が利くことがあるからです。

一方で二次面接以降になると、土日に面接を受けられる可能性は極めて低いのが事実です。

なぜなら、面接官が役職者や副社長、社長となるので、融通が利かないからですね。

彼らは非常に忙しくしているため、土日に予定が埋まっていることも少なくありません。

そのため、転職者1人のために土日に会社に来ることは、ほとんど考えられないのです。

平日に転職面接に行くための3つのポイント

時計

土日に面接を実施するのが難しいということは、平日になんとか時間をつくって面接を受けなければいけません。

そこで、忙しいなかでも平日に面接に行くための3つのポイントを紹介します。

平日に面接を受けるには?3つのポイント

  • 18時30分以降の面接が組めないか相談する
  • 仕事を休むときは半給を使う
  • 面接を1日のなかで組めるように日程調整する

それぞれ解説します!

①18時30分以降の面接が組めないか相談する

事務職など、日中に会社を抜けることが難しい人は、仕事終わりの時間で面接が組めないか相談してみましょう。

平日の18時30分以降の面接でも、会社によっては面接を組んでくれるところがあります。

私がサポートしていた転職者の方も、18時30分から面接を開始することは少なくありませんでした。

中小企業だけでなく、東証一部上場企業でもそのような会社はありましたね。

平日に面接を受ける際のメール例文

面接を受ける会社の方に、平日夕方以降の面接をお願いするときのメール例文を紹介します。

ポイントは、以下の2つを伝えることです。

  • 志望度が高いことを伝える
  • 複数日程を提示する

【一次面接】時間調整のお願い(姓名)

    ◯◯株式会社
    人事部
    ~~様

    お世話になっております。
    貴社の一次面接を受けさせていただきます、キャリア太郎と申します。

    一次面接の日時につきまして、大変恐縮ながらご相談にてご連絡差し上げました。

    誠に勝手ながら、現職の役割上どうしても近日中の平日日中に面接に足を運ぶことが難しくなっております。

    貴社にご迷惑をお掛けしないよう、引き続き日中にお伺いできるよう調整いたしますが、もしご都合が宜しければ、日中の夕方以降にお時間頂戴することは可能でしょうか。

    大変僭越ながら、現状の可能日時を挙げさせていただきます。

    12月9日(月)18時30分以降
    12月10日(火)18時30分以降
    12月13日(金)18時30分以降
    12月16日(月)18時30分以降
    12月18日(水)18時30分以降

    大変無礼とは存じておりますが、貴社の志望度がとても高く、是非とも面接を受けさせて頂きたく考えております。

    ぜひ、ご一考いただけますと幸いでございます。
    何卒、宜しくお願い申し上げます。

    ──────────
    キャリア 太郎
    〒123-4567
    東京都□□区■■1-2-3
    Phone: 090-XXXX-XXXX
    Mail: XXX@XXX.jp
    ──────────

    【注意!】20時以降の面接はほぼ不可能

    平日夕方以降に面接が組める可能性はありますが、20時以降はほぼ不可能と考えてください。

    私がサポートしていた転職者の方でも、面接が20時開始の方は一人もいませんでした。

    最も遅くて、19時30分開始でした。

    ただ、この方は書類審査の段階から企業の評価がとても高く、企業としてもなんとしてでも会いたい方でした。

    そのため、企業側がムリして19時30分からの面接が実現したという経緯があります。

    一般的な転職の面接では、18時30分開始がギリギリのラインです。

    19時開始が可能なこともありますが、企業側からイヤな顔をされるリスクがあることは覚えておいてください。

    ②仕事を休むときは半給を使う

    仕事が忙しくてなかなか面接が取れないときは、半休が取れる道を探してみましょう。

    おそらく、丸1日有給を取ることは難しいはずです。

    特にプロジェクトのリーダーだったり、繁忙期と重なったりすると、1日抜けるとまわりの社員に迷惑をかけてしまいますよね。

    そこで、午前か午後の半休を取ることをおすすめします。

    二次面接以降は、平日の日中に面接がピンポイントで指定されることが少なくありません。

    つまり、平日の日中に会社を抜ける必要が出てくるんですね。

    もちろん、現職への迷惑を最小限に抑えることは考えるべきです。

    しかし、面接に行けないことが、自分のキャリアに与えるリスクも踏まえて、半休を取ることを考えましょう。

    ③面接を1日のなかで組めるように日程調整する

    もし日中に面接に行く時間が取れそうだったら、面接を2~3社一気に受けることができるかを考えてみてください。

    転職の面接時間は、長くても45分です。

    もし都内であれば、5時間で3社まわることは不可能ではありません。

    しかし、面接を2~3社と調整することは、とくに仕事が忙しい人だとかなり難しいでしょう。

    そこで頼りたいのが、転職エージェントです。

    転職エージェントは、企業との面接日時の調整を代行してくれます。

    そのため、場合によっては1日に2~3社面接ができるように企業と調整してくれるでしょう。

    事実として、私も1日に2社の面接をセッティングしたことがあります。

    現職が多忙で、かつ転職活動を考えている、またはおこなっている人は、転職エージェントを使うことを考えましょう。

    なかなか取れない平日の休みに面接を集中させるには、転職エージェントの力を借りないとかなり難しいはずです。

    自分に合った転職エージェントを見つけよう

    転職エージェントは、無料で皆さんの転職サポートを行ってくれる、心強い味方です。

    しかし現在、非常に多くの転職エージェントが存在し、どれを選べば良いのか悩む人が多いのも現状です。

    キャリアの海は、転職を考える人たちに向けて、おすすめの転職エージェントを紹介しています。
    以下の記事も併せてチェックしましょう。

    土日しか転職面接に行けない!そんな人ができる3つの対策

    これまで紹介してきたように、平日になんとか時間をつくって面接に行くことが、転職活動では大切になってきます。

    しかし、どうしても平日に会社を抜けられない人もいるでしょう。

    そこで、面接に土日しか行けない場合に考えたいことを3つ紹介します。

    土日しか面接に行けない人向けの対策3つ

    • 評価が下がることを覚悟でメールでお願いする
    • 土日に面接がある会社を探す
    • 退職して転職活動をすることを考える

    それぞれ説明します。

    ①評価が下がることを覚悟でメールでお願いする

    土日しか都合がつかない場合は、評価が下がることを覚悟でお願いしてみるのもひとつの手です。

    多くの転職者は日中に時間を見つけて面接に来ているため、事情があるとはいえ、日中に行けないとなると「志望度が低い」と思われてしまうリスクは高いです。

    そのため、土日に面接をお願いするのは最終手段となります。

    しかし、訊かないで面接を辞退するのはもったいないことともいえます。

    そこで以下のメール例文を参考に、相手の心証を傷つけないよう慎重に言葉を選んでお願いしてみましょう。

    土日に面接を調整する際のメール例文

    【一次面接】時間調整のお願い(姓名)

      ◯◯株式会社
      人事部
      ~~様

      お世話になっております。
      貴社一次面接を受けさせていただきます、キャリア太郎と申します。

      一次面接の日時につきまして、大変恐縮ながらご相談にてご連絡差し上げました。

      誠に勝手ながら、現職の役割上どうしても平日に面接に足を運ぶことが難しくなっております。

      早朝、夕方以降に現職を抜けられるかも含め、なんとか調整を重ねましたが、お時間を確保するのが難しい状況です。

      貴社にご迷惑をお掛けしないよう、引き続きお伺いできますよう調整いたしますが、もしご都合が宜しければ土日に少しでもお時間を頂戴することは可能でしょうか。

      貴社への志望度がとても高く、無礼は重々承知のうえ、少しの時間でもお話をさせていただく機会を頂戴したく、平身低頭お願いさせていただく所存でございます。

      つきましては、大変僭越ながら現状の可能日時を挙げさせていただきます。

      12月7日(土)終日
      12月8日(日)終日
      12月14日(土)終日
      12月15日(日)終日
      以降の土日も調整いたします。

      ぜひ、ご一考いただけますと幸いでございます。
      何卒、宜しくお願い申し上げます。

      ──────────
      キャリア 太郎
      〒123-4567
      東京都□□区■■1-2-3
      Phone: 090-XXXX-XXXX
      Mail: XXX@XXX.jp
      ──────────

      ②土日に面接がある会社を探す

      土日しか転職活動ができない場合は、土日に面接がある会社を探すのもひとつの方法です。

      以下の業界、企業では土日に面接を受けられることがあります。

      土日に面接を受けられる企業・業界群

      • コンサル
      • ベンチャー
      • 不動産会社
      • サービス業

      コンサルやベンチャー企業は狙い目

      コンサルティング業界や、ベンチャー企業は土日に面接を組んでくれる会社が一定数存在します。

      どちらも、常に人手不足のためです。

      実際に私が転職活動をしているとき、土曜日にコンサルティング業界の一次面接に行き、日曜日に人材紹介業のベンチャー企業の一次面接に行ったことがあります。

      不動産会社やサービス業は土日面接が普通なことも

      業界を絞らず、幅広い業界を見て転職活動を行いたいときは、土日に面接をおこなうことがある不動産会社や、サービス業を見てみましょう。

      不動産会社は、慣習的に水曜が休みで、土日のどちらかは社員が出社していることがあります。

      そのため、土日に面接を組んでくれる可能性があるんですね。

      またサービス業で働く社員も、平日が休みで、土日に出勤していることがあります。

      とくに、アパレルやレジャー施設の会社は、土日の面接をおこなっているところも少なくありません。

      転職エージェントに頼めば土日面接企業を紹介してくれることも

      土日に面接がある会社を探すには、転職エージェントに頼むのも効率的。数は少ないものの、土日に面接が組める求人をピックアップしてくれるでしょう。

      ちなみに大手企業は難しいものの、採用難に苦しむ中小企業であれば、転職エージェントが交渉してくれて、土日に面接を組んでくれる可能性もゼロではありません。

      自分に合った転職エージェントを見つけよう

      転職エージェントは、無料で皆さんの転職サポートを行ってくれる、心強い味方です。

      しかし現在、非常に多くの転職エージェントが存在し、どれを選べば良いのか悩む人が多いのも現状です。

      キャリアの海は、転職を考える人たちに向けて、おすすめの転職エージェントを紹介しています。
      以下の記事も併せてチェックしましょう。

      ③退職して転職活動をすることを考える

      仕事が多忙で面接に行けない場合は、退職も視野に入れても良いかもしれません。

      しかし、退職して転職活動するのはデメリットが大きいことも事実。

      退職するメリット、デメリットを慎重に検討したえで判断しましょう。

      退職して転職活動をするメリット

      退職して転職活動するメリットとして大きいのが、時間が自由に使えることです。

      面接調整に困ることがほぼなくなるため、企業との交渉に神経をする減らすこともありません。

      また、仕事が多忙でできなかった資格の勉強や、企業研究に時間をかけられるのも、退職して転職活動をするメリットのひとつ。

      腰を落ち着けて、余裕をもった転職活動をするために退職を選ぶ人は少なからず存在します。

      退職して転職活動をするデメリット

      退職して転職活動をするデメリットで大きいのが、金銭面で不安があることです。

      仕事を何もしていない場合、固定収入が入りません。

      そのため、支出だけが先行し、お金の不安に駆られる可能性があります。

      スムーズに転職先が決まらない場合は、ブランク(仕事の空白期間)が開きすぎているとして、企業からの評価が下がるリスクもあります。

      仕事をしていない期間があると、スキルや能力が落ちることも。

      中途採用は即戦力が求められていることもあり、ブランクがない転職者を採用したいと思っている企業は少なくないのです。

      退職してから転職したい人はコチラもチェック

      退職してから転職したいと考えている人は、こちらも参考にしてくださいね。

      辞めてから転職に関する心構えなどについて詳しく解説しています。

      面接を土日に組んでくる企業って実はブラック?

      シーっとする男性

      ところで、面接を土日に組んでくる企業がブラックかもしれない……と不安に感じる人もいるのではないでしょうか?

      土日の面接は難しいはずなのに、土日も含めた面接日程を提示されたら、少し怪しく感じてしまいますよね。

      しかし結論からいうと、土日に面接を組んでくれる企業は必ずしもブラックではありません

      企業が何としてでも会いたい候補者には、土日返上で面接をする会社もあるでしょう。

      面接官の社員に平日休みを取ることを遵守させたうえで、土日に出社を認める会社もあるかもしれません。

      そのため、面接を土日に組んでくるというだけで、その会社がブラックであるかを判断できないんですね。

      当然のように土日を指定されたら怪しもう

      一方で、当然のように土日の面接を指定された場合は、ブラック企業である可能性があるので注意しましょう。

      本来であれば企業側としても、候補者の多くが土日休みのため、面接を土日におこなうのは気を遣うはずです。

      面接の調整をするときに「お休みかとは存じますが……」といった、気を遣う文面が送られてくることがよくあります。

      しかし断りもなく、当たり前のように土日の面接日時を伝えられた場合は、要注意。

      社員が土日に出社するのは当たり前」といった考えをもった会社かもしれず、入社して後悔する可能性も否定できません。

      転職面接に土日しか行けなくてもあきらめない!

      仕事が忙しいなか転職活動をするのはハードですよね。

      急なトラブルで仕事が抜けられなくなり、一方で書類審査が合格して面接日程を調整する、といったことも考えられます。

      それでも、可能な限り平日に時間を見つけるのが転職活動ではセオリーですが、土日しか面接ができなくても、転職を諦めるのはまだ早いです。

      今回紹介したように、土日に面接を組める会社も存在します。

      可能性を捨てず解決の道を探ることが、忙しいなかでも転職を成功させるポイントといえるでしょう。

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