【転職】履歴書の資格欄の書き方を紹介!アピールにつながる書き方も
転職の履歴書に書く「資格欄」の書き方で悩んでいませんか?
実は資格欄の書き方には一定のルールがあり、ルールを守って書かないと評価が下がる可能性があるんです。
そこで今回は、転職活動で作成する履歴書の資格欄の書き方を徹底的にお伝えします!
「資格を勉強中の場合は?」「資格を持っていないんだけど……」といった不安にもお答えしているので、ぜひ確認してみてください。
目次
転職履歴書の資格欄の基本的な書き方
履歴書の資格欄は、以下の3点を守って記入するようにしましょう。
資格欄の書き方とは?3つのポイント
- 資格を記入する順番は取得年月順
- 資格取得年月の表記を統一する
- 資格は正式名称で記入
それぞれ、説明します。
①資格を記入する順番は取得年月順
履歴書の資格欄は、資格を取得した年月順に書くのがルールです。
以下は、私が転職活動をしていたとき、履歴書の資格欄に書いていたものです。
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
2012 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
2016 | 3 | 日商簿記検定2級 合格 |
2016 | 10 | TOEIC Listening & Reading Test 675点 |
2017 | 10 | 中小企業診断士試験 第1次試験 合格(20代一発合格率:約16%) |
例外として、自動車免許は資格欄の一番上に記入しましょう。
理由は諸説ありますが、ほかの資格検定と異なり、自動車免許は「技能試験」であることから、資格の性質が異なることが主な理由のようです。
また、資格を書き終えたあとに「以上」と書かないことが一般的です。
学歴や職歴を書く欄には「以上」と書くことがルールのため混同してしまいがちですが、資格欄には「以上」と書かないことは押さえておきましょう。
②資格取得年月の表記を統一する
履歴書の資格欄を記入するときは、取得年月の表記を統一してください。
■NG例
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
2012 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
平成28年 | 3 | 日商簿記検定2級 合格 |
平成28年 | 10 | TOEIC Listening & Reading Test 675点 |
2017 | 10 | 中小企業診断士試験 第1次試験 合格(20代一発合格率:約16%) |
■OK例
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
2012 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
2016 | 3 | 日商簿記検定2級 合格 |
2016 | 10 | TOEIC Listening & Reading Test 675点 |
2017 | 10 | 中小企業診断士試験 第1次試験 合格(20代一発合格率:約16%) |
また取得月は、「受験した月」ではなく「合格発表のあった月」を書いてください。
たとえば簿記を2月に受けて3月に合格発表があった場合、履歴書には2月ではなく3月と記載します。
③資格は正式名称で記載
履歴書に記入する資格は、必ず正式名称で書くようにしましょう。
たとえば簿記の場合、「簿記2級」といった書き方はNG。
「日商簿記検定2級」が正しい書き方です。
以下に主要な資格の正式名称を載せますので、履歴書に記入するときの参考にしてください。
通称・略称 | 正式名称 |
---|---|
簿記 | 日商簿記検定 |
TOEIC (リスニング・リーディング) | TOEIC Listening & Reading Test |
英検 | 実用英語技能検定 |
FP | ファイナンシャル・プランニング技能士検定 |
宅建 | 宅地建物取引士検定 |
秘書検定 | 秘書技能検定 |
自動車免許関連の正式名称一覧
ちなみに、自動車に関する免許も正式名称で記入するようにしましょう。
「大型」「原付」といった略称に慣れていると思いますが、正式名称と言われると思い出せないか人もいるかと思います。
以下の表を参考に、正式名称を押さえておきましょう。
略称 | 正式名称 |
---|---|
大型 | 大型自動車免許 |
中型 | 中型自動車免許 |
準中型 | 準中型自動車免許 |
普通 | 普通自動車免許 |
大特 | 大型特殊自動車免許 |
大自二 | 大型自動二輪車免許 |
普自二 | 普通自動二輪車免許 |
小特 | 小型特殊自動車免許 |
原付 | 原動機付自転車免許 |
け引 | 牽引免許 |
大二 | 大型自動車第二種免許 |
中二 | 中型自動車第二種免許 |
普二 | 普通自動車第二種免許 |
大特二 | 大型特殊自動車第二種免許 |
け引二 | 牽引第二種免許 |
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転職履歴書の資格欄をアピールにつなげる3つの方法
転職履歴書の基本的な書き方がわかったところで、資格をさらにアピールする方法を紹介します。
具体的には、以下の3つを意識して記入すると、面接官からの評価を上げることにつながるでしょう。
資格をアピールにつなげる3つの方法
- 志望する仕事に直結する資格を書く
- スポーツ資格や趣味系の資格は「特技欄」に書く
- 資格の「難易度」を示すことでアピールにつなげる
それぞれ解説します。
①志望する仕事に直結する資格を書く
資格をアピールするために押さえておきたいのが、志望する仕事に直結する資格を記入することです。
仕事への熱意を示すことにつながり、面接官からの評価を上げることができます。
たとえば事務職を志望しているならば、「簿記」や「MOS」といった事務系の資格を記入できると良いでしょう。
個人営業職を志望していれば、「FP(ファイナンシャル・プランナー)」といった個人のライフプランに関わる資格を記入できると評価が高まりますね。
一方で、志望する仕事とかけ離れた資格は書かないほうが良いこともあります。
たとえば、営業職を志望しているのに「秘書検定」を記入すると、評価を下げてしまうことも。
秘書検定は営業職の仕事に直接つながる検定ではないからです。
頑張って勉強して合格したかもしれませんが、このケースの場合、資格欄に秘書検定と書くのはおすすめできません。
「簿記3級」や「TOEIC500点台」はアピールにならないことも
資格欄に「簿記3級」を記入する人は少なくありませんが、正直アピールにはつながりません。
簿記3級は仕訳の基礎的な問題が出題されるなど、取得するのが比較的簡単です。
そのため、アピールできるものとは言えないんですね。
営業職を志望する人が、会計の基礎的な知識をもっていることの証明として簿記3級を書くのはぎりぎりOKです。
一方で、経理や財務を志望している人が簿記3級と履歴書に書いてしまうと、「勉強不足かも」と面接官に受け取られかねません。
あえて書かない、といったことも戦略のひとつと言えるでしょう。
もし簿記でアピールするのであれば、最低でも2級が必要です。
合格率は1ケタ台ではありますが、簿記1級を持っていればかなりアピールできます。
また、外資系企業や、社内公用語が英語の会社に転職したい場合は、「TOEIC500点台」だとアピールにつながりません。
外資系企業だと、そもそもTOEIC850点以上をもっていないと書類審査の段階で落とされることも。
また、社内公用語が英語の会社の場合は、TOEIC800点以上が基準であることが多いですね。
日系企業で英語を使わない仕事であっても、TOEIC500点台だと「勉強が足りない」と面接官に思われてしまうリスクもあります。
日系企業であっても、履歴書に書ける一般的な基準はTOEIC600点以上であることも覚えておきましょう。
② スポーツ資格や趣味系の資格は「特技欄」に書く
スキーの技能資格といった「スポーツ資格」や、「世界遺産検定」といった趣味系の資格は、履歴書の「特技欄」に書くようにしましょう。
ビジネス系の資格ではないので、これらの資格をもっていても履歴書に書かない人は少なくありません。
しかし、書かないのはもったいないです。
ユニークな一面を伝えられたり、面接官から趣味の質問をされて面接の場が温まったりと、スポーツ資格や趣味系の資格を履歴書に書くメリットは大きいんですね。
ちなみに、「資格欄」に書くのはNGです。
資格欄はあくまでビジネスに使える資格を記入するスペースのため、特技欄に記入するようにしましょう。
③資格の「難易度」を示すことでアピールにつなげる
履歴書に記入する資格をアピールする方法としておすすめなのが、「難易度」を書くことです。
面接官によっては、その資格を取ることが難しいことなのかわからないことがあります。
せっかく猛勉強して取得した資格が、簡単な資格だと思われるのは悔しいですよね。
ちなみに私は、「中小企業診断士」の1次試験に合格したことを以下のように履歴書に記入していました。
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
2012 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
2016 | 3 | 日商簿記検定2級 合格 |
2016 | 10 | TOEIC Listening & Reading Test 675点 |
2017 | 10 | 中小企業診断士試験 第1次試験 合格(20代一発合格率:約16%) |
「中小企業診断士」は、経営コンサルタントの国家資格です。
1次試験を突破するためには、1年間に1,100時間ほど勉強する必要がある難関資格と言われています。
しかし、弁護士や公認会計士といった難関資格よりはメジャーではありません。
そこで合格率をあえて書くことで、難関資格であることを面接官にアピールしていました。
転職履歴書の資格欄に関するQ&A
履歴書の書き方について、私が転職エージェントでサポートしていた転職者の方からよく受けた質問を3つ紹介します。
こんな場合どうする?3つの質問
- 資格を勉強中のときは?
- 資格がないときは?
- そもそも履歴書って手書きで書くべき?
①資格を勉強中のときは?
勉強中の資格があるときも、履歴書に記入してOKです。
以下のように記入しましょう。
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
2020 | 3 | 日商簿記検定2級 取得を目指して勉強中 |
また、受験が終わって資格が取れそうなときは、以下のように記入しましょう。
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
2019 | 12 | ウェブデザイン技能検定2級 取得見込み |
②資格がないときは?
資格をもっていなくても、資格欄を空欄にするのはNGです。
一般的には、「ございません」と書くことがルールとされています。
ちなみに、質問①でお伝えしたとおり、勉強中の資格があっても履歴書に記入することができます。
希望する仕事に向けて、関連する資格の勉強をしていることはアピールになります。
履歴書に書く資格がない方は、希望する仕事に関連する資格の勉強を始めてみることをおすすめします。
③そもそも履歴書って手書きで書くべき?
「履歴書って手書きのほうが良いのでしょうか?」といった質問を受けることも少なくありません。
結論として、手書きはNGです。
ビジネスの場面で、手書きで書くことはほとんどありませんよね?
パソコンで書かれた文書のほうが面接官は読み慣れているため、履歴書が手書きだと読みにくさを感じてしまいます。
手書きで書くと丁寧さを与えられるのでは、と思う方もいますが、正直逆効果です。
面接官に余計なストレスを与えかねないので、履歴書はパソコンで書くようにしましょう。
転職履歴書の資格欄はアピールするチャンス!
履歴書の資格欄には書き方のルールがある以上、適当に書くと評価を落としてしまう可能性があります。
一方で、資格欄の書き方次第では資格をさらにアピールできることも。
「たかが資格欄」とあなどることなく、アピールできるポイントを逃さないことで、書類通過率をあげていきましょう!
履歴書の書き方をマスターしよう
資格欄の書き方だけでなく、履歴書全体の書き方もマスターしておきましょう。
キャリアの海は、以下の記事で履歴書の書き方について、イチから解説しています。
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