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転職エージェント経由での内定後の流れを6ステップで徹底解説

転職エージェント 2019.10.28

転職エージェントを経由した転職活動で内定が出た後に、「入社までどのような流れがあるの?」と考えていませんか?

確かに転職活動のゴールは「内定」ですが、内定した後にもやるべき事が山積みです

本記事で、転職エージェント経由での内定後どのように手続きが進むか、そして内定を獲得した皆さんがどのように動くべきかについて、6つのステップに分けて解説します。

後半では、皆さんが内定後に転職エージェントとやりとりをする際の注意点や、内定後の流れに関するよくある疑問を紹介します。

なおこの記事は、国家資格「キャリアコンサルタント」の資格を持ち、実務経験もある専門家に監修をしていただいています。

転職エージェント経由で内定後の流れ【6ステップ】

転職エージェント経由で内定を獲得してから、手続きは以下のように進みます。

転職エージェントで内定後の6つのステップ

これら6ステップに分けて、内定を獲得した皆さんがやるべきことについて解説します。

 

内定通知を受け取る

内定通知は転職エージェントを介して、基本的に電話で来ます。

よくある事態として、
「選考合格の連絡はたいていメールなので、電話で来るとは思わなかった
知らない番号からの電話は出ないようにしていた
などが挙げられます。

あまりに連絡が遅れると、内定辞退と判断される事があるので、不在電話にはすぐ折り返しましょう。

また、このタイミングで「内定通知書」と「内定承諾書」が以下のようにメールで送られてきます。提出期限がいつなのか予め把握しておきましょう。

メールの例

△△様

お世話になっております。
◯◯(転職エージェント名)株式会社の~~です。
先ほど携帯宛ご連絡いたしました件です。

さっそくですが株式会社●●商事(内定先)より内定通知書が参りました。
おめでとうございます。
取り急ぎ添付ファイルにてお送りさせて頂きます。

・入社日 20XX年X月X日(予定)
・配属 営業部
・採用条件
 添付、採用内定通知書を確認願います。
・今後の流れ 
 ご入社の際に、添付の承諾書をPDFファイルにて~~までお送りください。

内容をご確認頂き、ご不明な点などございましたら、
明日Y/Y(Y曜日)午前中まで~~にご連絡いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

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労働条件の確認

内定通知を受け取ったら、内定承諾書に記載されている労働条件を再確認しましょう。

稀にですが、希望していたものと異なる条件で内定が出されることがあります。

労働条件を確認せず、入社後に「こんなはずじゃ無かった…」と後悔していては後の祭りです。

特に中小企業やベンチャー企業などでは、雇用契約書などを作成していない場合や、雇用契約書内の残業代や賞与についての記述が不十分な場合もあります。

以下のリストは、労働条件の確認すべき項目一覧です。

これらを中心に、自分が希望した労働条件か確認しましょう。

労働条件で確認すべき項目

  • 給与額(月給)/賞与額とその支払日
  • 時間外手当(残業代)/昇給について
  • その他支給(通勤交通費や住宅手当など)
  • 社会保険の有無
  • 勤務形態と勤務時間
  • 休日/有給休暇
  • 配属予定部署・勤務地

上記のことで何か希望にそぐわないことがあれば、すぐに転職エージェントに連絡しましょう。
条件交渉はこのタイミングでも行うことができます。

企業に直接しづらい条件交渉も、転職エージェントを介してできるので、心理的負担が少ないですね。

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内定承諾

労働条件を確認後、内定承諾は通知から3日以内に行いましょう。

連絡手段は、「転職エージェントへ電話連絡」でOKです。

労働条件に不満があり、コンサルタントによる条件交渉や面談などが行われた場合はこの限りではありませんが、なるべく早く連絡しましょう。

この期限を過ぎてしまうと、「内定辞退」だと判断され、別の求職者に内定が出される可能性があります。

内定が出た企業以外に、別ルートで他企業の選考が進んでいる場合は、転職エージェントに「保留」をお願いしましょう。

保留期間は長くて1週間です。

保留をお願いする際は、正直に理由を伝えることが大切です。

「待ってもらっている」状態ですので、社会人のマナーとして、なにか動きがあれば直ちに連絡することを心がけましょう。

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入社日決定

内定承諾後は入社日を決定します。

面接時に「いつから働けるか」というやり取りをすることが多いため、内定通知の時点でおおよその入社時期は決まっています。

内定通知後に入社日を調整することも可能ですが、面接時に伝えた入社時期と大きく変わると、企業からの印象が悪くなります

現職の退職時期も考慮して、コンサルタントと相談しながら入社日を確定させましょう。

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雇用契約の締結

入社日が決まったら、内定先の企業はあなたの雇用契約書を発行してくれます。

転職エージェントを経由して送られてきますので、内容に間違いがないことを確認し、雇用契約を結びましょう。

訪問しての契約や、入社日に契約を結ぶ場合もありますが、郵送で送られてくる場合が多いですので、期限を守って提出するようにしましょう。

郵送先は内定先の企業によって異なりますので、そちらに従ってください。

また、入社手続きの際には以下の資料が求められます。

しっかりと確認して、余裕を持った準備をしましょう。

入社手続きに必要な資料

  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 扶養控除等申告書
  • 給与振込先の届書

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退職手続きを済ませる

雇用契約の締結まで進んだら、現職の退職手続きを済ませましょう。

基本的に、退職の意志を示してから実際に退職するまでに、1ヶ月以上の期間を必要とする場合が多いです。

なぜなら、現職の仕事内容の引き継ぎや有給の消化、社内外の挨拶など、やるべきことが多いからです。

当然ですが、入社日に間に合うように退職日を設定しましょう。

退職日は現職の上司との相談になりますが、入社日前日に退職日を設定するのがベストです。

退職日と内定先の入社日との期間が空くと、自分で社会保険に関する手続きをする必要がありますので、注意しましょう。

スムーズに手続きを済ませるには、「内定承諾の時点で、現職に退職の意志を示す」ことが大切です。

予め退職の意志を示しておくことで、他の手続きを進めながら退職手続きを進めることができます。

ここまで進めば、あとは入社を待つだけです!

段取り良く進めて、スムーズに転職を成功させましょう。

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内定後に関するよくある疑問

クエスチョンマーク

ここでは内定後に関するよくある疑問をいくつかピックアップして紹介します。

  1. 転職エージェントから内定後、食事に誘われたらどうすべき?
  2. 内定を辞退してもいい?
  3. 転職エージェントにはお礼メールを送るべき?

それぞれに回答もしておりますので、是非参考にしてみてくださいね。

 

1. 転職エージェントから内定後、食事に誘われたらどうすべき?

内定が出た後、転職エージェント側から食事に誘われた。
転職活動と関係のない意図があるのなら断りたいのだけど、どうすべき?

この疑問に対しては、実際に転職エージェントに勤務したことがある人に答えてもらいました。

100%断言はできませんが、食事の誘いにそのような意図はありません。
よっぽどコンサルタントのことが嫌でない限りは、ぜひその誘いを受けましょう。
食事代はコンサルタントが払ってくれます。

食事に誘う大きな理由は、「内定辞退を防ぎたいから」です。
エージェント会社にもよりますが、積極的に内定者ランチを推奨している会社もありますね。

まったくもって邪(よこしま)な意図がないとは断言できませんが、転職エージェントからの食事の誘いは受けるべきだと言えます。

転職エージェントが内定辞退を防ぎたい理由は、「転職が成功するたびに利益が上がるビジネスモデルだから」です。

汚い言葉を使えば、ランチなどに誘うことで、内定者を積極的に囲い込もうとしているのです。

タダでご飯が食べられますので、内定先の企業に入社する意思が固ければ、ぜひその誘いは受けましょう。

 

2. 内定を辞退してもいい?

せっかく内定を頂いたけど、他の内定先の志望度が高いから辞退したい…
このときはどうすればいい?

内定が出た後に、それを辞退することは可能です。

ただし、いきなり内定辞退の連絡をするのではなく、まずは「他の内定先と悩んでいる」と、コンサルタントに連絡しましょう。

転職のプロによるアドバイスを受けられるのは非常にありがたいことですので、ぜひ悩みを打ち明けてみましょう。

それでも「内定辞退したい」という意志が固ければ、以下のようにメールもしくは電話でその旨を伝えましょう。

メール例文を添付しておりますので、そのままコピペまたは少しアレンジして活用してくださいね。

内定辞退メールの例

◯◯(転職エージェント名)株式会社 ~~様

いつもお世話になっております。
キャリア太郎です。

先日内定をもらった株式会社●●商事様につきまして、大変心苦しいですが内定を辞退させていただきたく、メールを差し上げました。

理由といたしましては、別の転職サービスを経由して応募していた企業様からも内定を受け、そちらに入社することを決心したからです。

大変魅力的でしたが、業務内容・待遇・内情などを考慮した結果、他方の企業様に入社することを決めました。

~~様にはこれまでの転職活動において、全面的にサポートしていただいたにもかかわらず、お手間をおかけしてしまいましたことを、深くお詫びを申し上げます。

何卒よろしくお願いいたします。

──────────
キャリア 太郎
〒123-4567
東京都□□区■■1-2-3
Phone: 090-XXXX-XXXX
Mail: XXX@XXX.jp
──────────

ポイントは、「大変申し訳ないのですが」と強調することです。

複数の内定先から選ぶのは、転職では当たり前のことなので、それほど気にする必要はありません。

転職エージェントはもちろんそのことを理解していますが、これまで手厚いサポートをしてくれたことには変わりませんので、その感謝の気持ちと、内定を辞退する謝罪の気持ちはしっかり伝えましょう。

電話で断る際は以下のように伝えましょう。

先日内定をもらった株式会社△△様につきまして、大変心苦しいですが内定を辞退させていただきたく、お電話を差し上げました。
理由は、別の転職サービスを経由して応募した企業様からも内定を受け、そちらに入社することを決心したからです。
▲▲様には全面的なサポートをしていただいている中、このような結果になって大変申し訳ないのですが、内定辞退の手続きをお願いしてもよろしいでしょうか?

メールと同様、感謝と謝罪の気持ちを述べることが大切です。

また、内定辞退の際には特にはっきりとした理由が必要ですので、具体的な理由もしっかり伝えましょう。

上手に断りを入れるには?

転職エージェントに断りを入れるのは、なかなか勇気がいる…」と考える方もいるでしょう。

そんな方は、こちらの記事で上手な断り方をチェックしてくださいね。

 

3. 転職エージェントにはお礼メールを送るべき?

内定が出た後に、社会人マナーとして転職エージェントにお礼のメールを送るべきだろうか?

少しでも送るべきか悩んだ時点で、「お礼はすべき」だと言えます。

コンサルタントに対して、

  • 期間中にサポートしてもらったことへの感謝
  • 「この先相談することがあればよろしくお願いします」という旨

をメールで送りましょう。

そこまで堅くなる必要はありませんので、あなたの素直な気持ちを伝えるのがポイントです。

以下がその例文です。

お礼メールの例

◯◯(転職エージェント名)株式会社 ~~様

いつもお世話になっております。
キャリア太郎です。

この度は、~~様に御礼をお伝えしたくて、メールさせていただきました。

2ヶ月の間、私の転職活動のサポートをしていただき、誠にありがとうございました。
はじめはキャリア像がぼんやりしていた状態でしたが、~~様の的確な助言のおかげで、目指す方向性を見つけることができました。
これからは、株式会社●●商事にて勤務することとなります。
今から、出勤が非常に楽しみです。

今後、キャリアについてまた考える際には、~~様にご相談させてください。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。

──────────
キャリア 太郎
〒123-4567
東京都□□区■■1-2-3
Phone: 090-XXXX-XXXX
Mail: XXX@XXX.jp
──────────

内定後の手続きに関する注意点

ビジネスマンの握手

内定後の手続きに関する、以下の2つの注意点について解説します。

  • やりとりは転職エージェントを介して行う
  • 設定された期限は必ず守る

どれも非常に重要なことですので、必ず頭に入れておきましょう。

 

1. やりとりは転職エージェントを介して行う

内定後の企業とのやりとりは、転職エージェントを介して行いましょう。

企業に直接内定辞退の連絡を入れるのはNGです。

なぜなら、転職エージェントは内定を獲得した人の動向を常に把握したいと考えているからです。

転職エージェントは、転職が成功するたびに利益が上がるビジネスモデルなので、勝手に内定辞退されたら困るのです。

一見面倒だと感じるかもしれませんが、なにか企業側に連絡したいことがあれば、まず転職エージェントに連絡してください。

条件交渉なども、あなたに代わって転職エージェントが行ってくれますので、そのサービスはぜひとも活用しましょう。

 

2. 設定された期限は必ず守る

社会人のマナーとして当然のことですが、書類提出などの設定された期限は、必ず守りましょう。

期限に遅れてしまうと、転職エージェントや内定先からの印象が悪くなり、モヤモヤした状態で入社日を迎えることになります。

よくある例として、「転職エージェントから提出書類のフォーマットがメールで送られてきたが、流してしまっていつの間にか忘れていた」という事態が挙げられます。

このような事態を避けるために、「転職エージェントからのメールは、24時間以内に対処する」ということを徹底しましょう。

このシンプルな積み重ねを行うことで、よりスピーディーに内定後の手続きを進めることができるでしょう。


いかがでしたか?

せっかく内定をもらったのに、その後の手続きで色々つまづいてしまうのはもったいないです。
本記事で解説した流れや注意点をしっかり把握して、スムーズに内定後の手続きを行いましょう!

監修者によるコメント

内定後の手続きは、企業の人事担当によっては、不在などが重なって細かな確認がしにくい場合もあります。

こういった問題に関しても、転職エージェントが間に入っていれば、フォローを速やかに行なってくれます

転職活動の最後まで自分の負担を減らすためにも、転職エージェントの利用を検討してみましょう。

  • 監修
  • 隈本 稔

プロフィール:
長崎大学大学院生産科学研究科を修了後、大日本印刷(株)と東レ(株)にて製品開発と生産技術職を経験。
現在はフリーのキャリアコンサルタントして、キャリア設計支援や求職者の就職・転職支援、エニアグラムコーチングを利用した各種セミナーを実施。 100名以上の転職支援経験があり、特に理系職種のキャリア支援に強い。

保有資格:
国家資格キャリアコンサルタント
CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
性格応用心理士1級(エニアグラムコーチング)

運営メディア:
1. 職りんく:https://syokulink.com
2. 30代転職失敗防止法ドットコム:https://30代の転職失敗防止法.com/

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