転職成功の秘訣!それはあるサービスを使うこと【調査データから見る】
転職は何度もやり直しがきくようなものではありませんので、絶対に成功したいですよね。
ですが、誰もが転職に成功できるわけではありません。
そもそも転職先が見つからない人もいますし、無事に転職が決まっても、働き始めてから「前の会社の方が良かった」「転職なんてしなければ良かった」と後悔してしまう人も多くいます。
そんな状況には陥りたくないですよね。
実は、転職には誰でもできる、成功の秘訣があるんです!
しかもデータによって裏付けされているとしたら、その秘訣、知りたくはありませんか?
この記事では、そもそも「転職の成功とは何か」を掘り下げて解説します。
また、転職に成功するためにやるべきことやポイントを、データとあわせて紹介します。
なおこの記事は、国家資格「キャリアコンサルタント」の資格を持ち、実務経験もある専門家に監修をしていただいています。
目次
転職に成功するためには転職エージェントを活用しよう
転職成功の秘訣は、ずばり「転職エージェントの利用」です。
転職エージェントを利用することが、一番満足度の高い転職ができ、転職の成功率を高めてくれます。このことは、データにもしっかり現れているんです。
転職における成功とは?
なぜ転職に成功するためには、転職エージェントを利用すると良いのか。
それを説明するためには、そもそも「転職の失敗・成功とは何か」について知っておく必要があります。
転職失敗と感じる理由は「想定とのギャップ」
まずは、「転職の失敗とは何か」から考えてみたいと思います。
転職の失敗とは、転職した後、後悔してしまうことを意味します。
そして、転職後に「失敗した」と感じる主な理由は、転職前のイメージとの「ギャップ」にあるんです。
総合転職サイトを運営する「転職会議」が2016年に実施した、転職者を対象とした調査結果を見てみましょう。
「転職に成功した」と考えている人のうち、入社する前のイメージと「ギャップがある」と回答した人は全体の10%ほどでしたが、「転職に失敗した」と考えている人では、全体の54%にものぼる結果となりました。
出典:なんと転職者全体の4人に1人が転職したことを後悔!!転職に失敗してしまう理由とは? – 転職会議レポート
実際に転職に失敗した人の声も見てみましょう。



U.Kさん(24歳)
経理として採用されたのですが、入社後すぐに総務の仕事も任されてしまいました。転職した直後ということもあり、断れずに引き受けてしまいました。今では当然のように総務の仕事も担当しています。確かに、面接の時「経理以外はやらない」と伝えたわけではないのですが、戸惑っています…。
出典:転職後すぐに、採用職種以外の仕事も担当することになってしまいました(転職失敗事例集) |転職ならdoda(デューダ)
業務範囲でのギャップを感じたケースです。企業では担当する業務の拡大や変更はつきものですが、特に業務の専門性を高めたい人にとっては、受け入れにくいことでもあります。



T.Yさん(26歳)
仕事内容や給与など条件に満足して転職しました。でも、いざ働いてみると、社風が合わなくて…。目標達成の数値を壁に貼り出したり、毎日朝礼で企業理念を唱和したりという風習に対して、戸惑いを隠せません。今まで穏やかな会社にいたからでしょうか。社内のこうした熱さになじめる自信がなく、もう一度自分に合った会社を探すことにしました…
ホームページや企業のパンフレット、人事からの話だけでは、実際の仕事風景や雰囲気まではわからないケースも多いですよね。このように、入社前にはわからなかった社風にギャップを感じ、再度転職をする人もいます。



G.Sさん(28歳)
退職したのが4カ月前。なかなか転職先が決まらず、ようやく1社から内定が出ました。給与や待遇、福利厚生は前職と同水準だったので、すぐに入社の意思を伝えました。ところが、入社後に分かったのですが、試用期間中は給与が下がるし、月に1度は土日出勤。もう、耐えられません。
条件面でイメージとのギャップを感じたケースです。しっかり確認しない方も悪いのですが、待遇や出勤日などについて納得した上で入社しないと、このような失敗にもつながります。
このように、入社前の想定と、転職後に知ったことのギャップが生まれると、「転職に失敗した」と感じてしまうのです。
つまり転職の成功とは「ギャップ」がないこと
つまり裏を返すと、転職の成功とは「入社前のイメージとのギャップがなく、後悔せずに転職できること」となります。
たとえ収入が下がっても、希望する職務に就けたり、希望する勤務地で働けたり、希望する労働時間やシフトで働けたりすれば、転職したことに後悔はないでしょう。
つまり、想定した通りの転職ができれば、転職は成功なのです。
転職成功者による転職成功の秘訣とは
転職における失敗とは、想定とのギャップが大きいこと。
そして、転職における成功とは、ギャップがない転職ができること。
以上を踏まえて、では、どうしたらギャップの小さい転職ができるのでしょうか。転職会議による別の調査結果を見てみましょう。
「転職活動で実施したこと」の中で、転職に成功した人と失敗した人との間で大きな差があった項目は、以下の5点でした。
- 仕事でやりたいことの整理・再考
- 社風や人間関係に関する情報収集
- キャリア開発に関する情報収集
- 待遇についての詳細確認(内定後)
- 業務内容についての詳細確認(内定後)
出典:転職に成功した人はやっている!成功するためにやっておくべき5箇条とは – 転職会議レポート
つまり、この5点をしっかりおさえることが、ギャップを埋める有効な手段だと考えられます。
そして、自分が転職に求める条件をしっかり整理し、マッチングさせていくことが、転職成功の秘訣であるといえるのです。
満足度の高い転職方法とは
では、どのような方法をとれば転職で成功することができるのでしょうか?
その転職方法は「人材紹介(転職エージェント)を利用すること」です。
ボストン・コンサルティング・グループとリクルートワークス研究所による「求職トレンド調査2017」では、世界各国の転職における満足度調査を実施しています。
そしてこのレポートでは、最も有効な求職手段と、転職満足度の関係をグラフにして表しています。そのグラフによると、最も有効な求職手段が「人材紹介会社」(転職エージェント)であった人が、転職の満足度が最も高くなる(つまりギャップがなくなる)傾向が見られました。
出典:求職トレンド調査 2017, Job Seeker Trends 2017
なぜ転職エージェントを利用すると満足度の高い転職ができるのか
なぜ転職エージェントを利用すると、転職の満足度が高くなるのでしょうか。
その理由については当レポートでは言及がありませんでした。
しかし、「転職エージェントが入社前のイメージとのギャップを埋めてくれる」ことが要因としては考えられます。
「転職成功者による転職成功の秘訣とは」の項で紹介した項目と、転職エージェントが行ってくれるサービスとを照らし合わせてみます。
仕事でやりたいことの整理・再考
多くの転職エージェントでは、各業界に特化した専門のキャリアコンサルタントによるキャリア面談が無料で受けられるサービスを提供しています。そしてキャリア面談では、経験に裏打ちされた客観的なアドバイスや、自身のキャリアを見つめ直すための質問をしてくれます。
これにより、あなたが転職することで何を得たいのかを整理することができます。
情報収集(社風や人間関係、キャリア開発)
転職エージェントは求人企業にヒアリングを行っているため、インターネットなどで手に入るよりも多くの情報を持っています。
そして、直接求人企業の人事に聞きにくいようなことでも、仲介役である転職エージェントになら、採用に直結しないため様々なことを気軽に質問できます。
これにより、情報が得られないことによるミスマッチを避けられる可能性が上がります。
待遇や業務内容についての詳細確認(内定後)
転職エージェントのビジネスモデルは、「紹介した人材の転職が決まったら、年収の20~30%を成果報酬として受け取る」というものです。
そのため、転職者の待遇が良くなるよう、給与の交渉を転職エージェントが代行してくれるケースもあります。
また転職エージェントは、数ヶ月で転職者が退職した場合は、代わりの人材を紹介するか成果報酬を返さなければなりません。そのような事態にならないためにも、入社後にミスマッチを感じないように、情報提供や認識のすり合わせなどのフォローをしてくれます。
このように、転職エージェントが行ってくれるサービスは、転職の成功と失敗を分ける「転職成功の秘訣」に当てはまるのです。このことが、転職満足度を上げることにもつながっていると考えられます。
自分に合った転職エージェントを見つけよう!
現在、非常に多くの転職エージェントが存在します。
その中で自分に合った転職エージェントを見つけるのはなかなか大変です。
キャリアの海編集部は、転職を考えるすべての人に向けて、おすすめの転職エージェントを紹介しています。
こちらもチェックしてくださいね。
おわりに
この記事では、以下のポイントを解説してきました。
POINT
- 入社前と入社後とのギャップが転職失敗の原因
- このギャップを埋めることが転職成功の秘訣
- 転職エージェントを活用することで、転職の満足度が高くなりやすい
転職の成功とは、あなたの望む結果がちゃんと得られることです。必ずしも給与や待遇を上げる必要はありません。
入念に準備をして、ミスマッチのない転職をしましょう!



監修者によるコメント
転職エージェントを利用した事によって、仕事に対するイメージと実際の仕事のギャップに苦しむ「リアリティ・ショック」の対策は必要です。
ただ、転職をするからには、今のお仕事に対して何かしらの不満を持っていることでしょう。
仕事を探す前に、まず自分の仕事に対する価値観についても、転職エージェントやキャリアコンサルタントと一緒に深堀りしてみることをおすすめします。