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「もう仕事を辞めたい…」3年目の転職を成功させるコツ

転職ノウハウ 2020.02.20

「入社して3年はがんばれ」なんて言葉をよく耳にしますが、なぜ3年なのでしょうか?

3年以内で仕事を辞めて転職をした場合、不利になるのでしょうか?

この記事では、そんな疑問にお答えします。

結論、入社3年目での転職は不利ではありませんただし、コツは必要です。

そのコツについてお伝えします。

3年目までに仕事を辞めたいと思う人は約3割

厚生労働省が発表した『新規大学卒業就職者の産業別離職状況』を見てみると、毎年約3割の人が3年以内で離職していることが分かりました。

同期や友人の間でも「そろそろ転職しようかな…」という声を聞き始める頃ではないでしょうか。

就職者数3年目までの離職者数割合
平成25年412,636人131,763人31.9%
平成26年427,932人137,962人32.2%
平成27年441,936人140,660人31.8%
平成28年448,164人98,270人※21.9%
平成29年457,956人52,642人※11.5%

厚生労働省『新規大学卒業就職者の産業別離職状況』参照
※平成28年は2年目までの離職者数
※平成29年は1年目までの離職者数

 

3年目に仕事を辞めたくなる理由は?

ではなぜ、3年目に仕事を辞めたくなるのでしょうか?

以下のような理由が多いようです。それぞれ詳しく見てみましょう。

  • キャリアアップ・昇給が望めないから
  • 今の環境・仕事内容が辛いから
  • なんとなく。今の仕事の楽しさが分からないから
  • 未経験の分野にチャレンジしたくなったから

 

キャリアアップ・昇給が望めないから

入社3年目ということは、年齢にすると20代半ばの方が多いでしょう。

現在付き合っている人との結婚を意識したり、将来のことを考えたりする時期です。

その際、重要になるのが年収や自身のキャリアです。

もし今勤めている会社がキャリアアップや昇給がほとんど見込めない会社なら「このまま勤めていてもいずれは辞めることになるんじゃないか?」と将来を悲観することもあるかもしれませんね。

実力次第で給与を上げられる風土であればモチベーションを上げることができるかもしれませんが、会社によっては年齢や入社年数によってある程度給与テーブルが決まっている場合もあります。

先輩社員からの話で昇給がないことが確実なら、転職を考えるのもやむを得ないと思います。

 

今の環境・仕事内容が辛いから

「人間関係が良くない」「パワハラが横行している」「仕事内容が合わない」

今の環境や仕事内容が辛いと感じる理由や状況はさまざまです。

深刻な状態になれば、心身に支障をきたす場合もあるでしょう。

決して「甘え」で解決できる問題ではありません。

もし部署異動や仕事内容の変更で解決できそうなのであれば、もう少し会社の動きを待ってみてもいいでしょう。

3年目となると今の部署で基礎が鍛えられて、社内ローテーションがあるということも考えられます。

 

なんとなく。今の仕事の楽しさが分からないから

特に重篤な理由があるわけではないけど「なんとなく、今の仕事が楽しくないから」「同期も辞める人が多いから」という理由は、意外にも多いものです。

「今すぐ」という緊急性はないだけに、モヤモヤが残ってしまうことでしょう。

でも仕事は人生の3分の1の時間を占めるからこそ、楽しさややりがいを感じられないのは、けっこう苦痛ですよね。

モチベーションが上がらないなかで仕事を続けても、成果は上げづらいはずです。

 

未経験の分野にチャレンジしたくなったから

新しいことにチャレンジしたくなるという前向きな理由で転職を考える方もいます。

今の経験の延長で新しいことに挑戦したり、全く経験のない分野にチャレンジしたり、その状況はさまざまですが、チャレンジしたい衝動にかられて行動力がアップします。

 

3年目に転職するメリット・デメリット

白と黒の駒

3年目に仕事を辞めて転職を考えた場合、メリットもデメリットもあります。

両面をきちんと把握したうえで決断しましょう。

 

3年目に転職するメリット

第二新卒滑り込み

1年目~3年目までは第二新卒といわれる時期です。

まだ社会や企業に染まりきっていない時期で柔軟性があるため、企業としては「育てやすい時期」として好まれます。

一方、4年目以降となると経験者として見られるため、採用のハードルは高くなります。

 

スキルを武器にできる

通常、企業が新卒で採用した社員が3年以内に辞めた場合は赤字になります。

新卒で入社した社員の1年目は研修や教育に時間がかかります。

2年目で半人前として収支がトントンになり、3年目で独り立ちをした社員がやっと収益を上げて損失分を取り戻すというのが一般的です。

転職先の企業からすれば、必要な下地が一通りそろっていることが予測できる3年目の社会人は採用のしがいがあるといえます。

 

継続力を評価してもらえる

入社して1年での転職となると「継続力の低さ」を指摘されるかもしれませんが、「せめて3年間は」を乗り越えた継続力を評価される可能性があります。

「3年がんばれるんだから、うちに来てもある程度、粘り強くがんばってくれるだろう」という期待が生まれます。

 

職種・業種を変えるチャンス

第二新卒はポテンシャルが重視されるため、未経験の分野でも不利にならず挑戦できる傾向があります。

未経験の分野に挑戦したいという野望があるなら、3年目までにという考えをもつ方もいるほどです。

 

3年目に転職するデメリット

同業種に転職する場合、経験不足の可能性がある

3年目は基礎が身について、ようやく独り立ちした頃です。

ただし業界によっては経験者としてはまだまだ未熟者として扱われる時期です。

募集要項でも「〇〇経験3年以上」などを目にすることはよくあります。

 

3年未満だと退職金がもらえない可能性が高い

退職金に規定がある企業が多く、もっともよく目にするのは「3年以上」という条件です。

もらえたとしてもごく僅かだったり、または全くもらえなかったり。

このあたりは割り切らないといけません。

 

3年目の転職は「仕事を辞めたい理由」がカギ

結論、3年目で転職するのは難しいことではありませんが、その理由が勝敗を分けることになります。

本音は本音で、転職先を探す際の参考になるので大切です。

でも、正直に本音をそのまま面接で伝えるとマイナス評価になる可能性があります。

前章で挙げた理由をどのように言い換えたらいいのか解説します。

 

キャリアアップ・昇給が望めないから

書類や面接でそのまま伝えては、会社に対する不平不満に聞こえるので注意してください。

たとえ自分に非がなかったとしても、ネガティブ発言が多いのは好まれません。

以下のように言い換えられるといいでしょう。

言い換えの例

前職では新規開拓営業をしており、月間売上トップも経験しました。

しかし、年功序列の企業風土であり、成果が評価には反映されづらい状況でした。

よりお客様に良いサービスを届けるためにはモチベーションの維持も必要だと考えております。

年齢や入社年数だけでなく、実力や実績を評価してもらえる企業で仕事により一層邁進していきたいと考え、転職を決意しました。

 

今の環境・仕事内容が辛いから

環境や仕事内容に対する不満もネガティブ要素になります。

この場合は、次のように言い換えてみましょう。

言い換えの例

前職は個人主義が徹底しており、社員同士の情報共有や協力体制の構築が難しい環境でした。

私自身は、社員間のコミュニケーションを図ることで、協力体制を築いて、より良い仕事ができると感じています。

御社のような活発にコミュニケーションが交わされている企業で、個人とチームの力を活かせる環境で仕事がしたいと思い、転職を決意しました。

 

なんとなく。今の仕事の楽しさが分からないから

「なんとなく」と明確な理由がない場合は、転職を急ぐ必要はありません

転職すれば確実に経歴として残るので、後戻りはできないからです。

まずはじっくり今の会社にいる意味を考え、自分がやりたいことを見つめ直しましょう。

そのうえで、この会社でもう少し経験を積むことに意味がありそうなら残るのもよし。

やりたいことがこの会社では役に立たないなら、転職を考えるのもよし。

もし転職を考えるなら、次の項目「未経験の分野にチャレンジしたくなったから」を参考にしてください。

ポイントは、「なんとなく」ではなく、明確な転職理由をもつことです。

 

未経験の分野にチャレンジしたくなったから

前向きなチャレンジがあるのはいいことですが、明確な理由がなければ「短絡的な考えをもつ人間」と思われる可能性もあります。

次のことを意識して伝えましょう。

言い換えの例

私はこれまで事務として5年間勤務してきました。

御社の人事部を志望した理由は「社員一人ひとりの目標を大切にし、それを達成するために共に考えていく姿勢」に惹かれたからです。

私自身も現職では、人事の方と接する機会が多々あり、企業の成長と個人の目標達成を掛け合わせた具体的なアドバイスに何度も助けられました。

会社が成長していくためには、個人ひとり一人の着実な成長が必要で、そのためには全体を俯瞰した視点で伝えられる人事の存在が非常に重要だと感じます。

今の事務職とは違った新しい職種への挑戦になりますが、私にできる形で精いっぱいがんばります。

 

3年目に仕事を辞めたいと思ったら、まずは相談しよう

相談する二人

仕事を辞めたいからといって、いきなり退職届を出してはいけません。

客観的な意見をくれる第三者に相談しましょう。

 

職場の上司に相談する

まずは信頼できる上司に相談しましょう。

転職をしなくても、部署異動や仕事内容の変更で解決できる問題かもしれません。

善良な上司であれば、あなたの進路を一緒に考えてくれるはずです。

ただし、相談するタイミングや伝え方は注意してください。

まだ意思がはっきり固まっていないタイミングで転職の意思を伝えてしまうと、人間関係が悪くなる可能性もあります。

 

ハローワークに相談する

ハローワークに相談するという手もあります。

ハローワークは必ずしも今仕事がない人向けだけではなく、転職を考えている人の相談にも乗ってくれます。

ただ、ハローワークの場合、相談員の当たり外れが大きく、ベテランで能力がある人に相談できるかは運次第です。

利用できるのは平日の日中ということもあり、現職中の人は利用しづらいかもしれません。

 

転職エージェントに相談する

転職専門のコンサルタントである転職エージェントに相談するのがおすすめです。

求職者は無料で相談できます。

転職エージェントは、現状を踏まえたうえで、課題を解決するために良い方法を一緒に考えてくれます

ただし、転職エージェントの仕組みとして、転職が決まった時点で企業から受け取るフィーが報酬になるということを知っておきましょう。

つまり、いくら相談にのっても、採用決定にならないとエージェント側のお金にならない仕組みです。

そのため、転職エージェントによっては「転職させる」ことに躍起になり、情報操作が行われる可能性もあるので注意しましょう。

3年目に転職を考える第二新卒におすすめの転職エージェントはこちらです。

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