20代にオススメの転職方法とは? 9つのやり方を徹底比較!
「そろそろ転職しようかな?」と転職を考え出したあなたに、知っておいていただきたいのが転職の方法です。
転職方法には転職サイトに登録したり、求人広告の中から探したりと、いろんな転職方法があります。
ですが、具体的にどうやって転職すればいいか、わからないことも多いのではないでしょうか。
誰かに聞ければ良いのですが、転職の話題は会社の同僚や先輩、ましてや上司には相談しにくいですよね。
そこでこの記事では、代表的な9つの転職方法を徹底比較!
20代の方にオススメな転職方法も紹介しちゃいます!
転職にはどんな方法があるの?9つの転職方法を紹介
20代にオススメな転職方法を紹介する前に、まずはそもそもどのような転職方法があるのかをおさえておきましょう。
「転職方法なんて、転職サイトを利用する以外にあるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、スマートフォンの普及やウェブサービスの多様化、転職市場の拡大につれて、転職方法の種類も多くなってきているんです。
そんな転職方法は、大きく分けて以下の9つです。
9つの転職方法
- ①転職サイトの利用
- ②ヘッドハンティングサービスの利用
- ③ダイレクトリクルーティングサービスの利用
- ④転職エージェント(人材紹介会社)の利用
- ⑤ハローワークの利用
- ⑥紹介予定派遣で働く
- ⑦リファラル採用
- ⑧ソーシャルリクルーティング(SNS)
- ⑨紙媒体(折り込みチラシ、求人情報誌)からの応募
ここからは、それぞれの転職方法の概要や特徴を解説していきます!
①転職サイトの利用
まず忘れてはいけない、代表的な転職方法は、転職サイトを利用する方法です。
サイトに転職希望者として情報を登録し、求人を検索。
気になる求人があれば申し込みます。
この後紹介する転職方法も兼ね備えたサイトが多いので、転職したい人はまず転職サイトに登録することをオススメします。
代表的な転職サイトとしては、次のようなものがあります。
扱っている求人もそれぞれ異なるので、複数のサイトに登録しておくと良いですよ!
代表的な転職サイト
②ヘッドハンティングサービスの利用
次に紹介するのは、ヘッドハンターからスカウトしてもらう転職方法です。
こちらは、転職サイトのサービスの1つとして、運営されることも多いですね。
ヘッドハンティングでどんな求人が扱われるかといいますと、それはズバリ「ハイクラス求人」。
企業の管理職や経営者などのエグゼクティブ層や、特別なスキルや経験が必要なため、公募してもなかなか獲得できない希少人材が主にスカウトされるんです。
代表的なサービスは、ビズリーチ。
ビズリーチでは、転職サイトとして求人を検索できますが、ヘッドハンティングサービスとしても利用されています。
スカウトを待つだけではなく、登録者側からヘッドハンターを検索することも可能。
経験豊富なヘッドハンターに直接コンタクトをとり、相談することもできますよ。
ビズリーチのこと、もっと知りたい?
ビズリーチについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
100%活用するコツなども解説していますので、気になった人はこちらもチェックしましょう。
③ダイレクトリクルーティングサービスの利用
ダイレクトリクルーティングとは、企業の採用担当者が直接候補者を探し、転職を提案する採用方法です。
ヘッドハンティングやスカウトを、ヘッドハンターではなく人事担当者が行う形になります。
やはり転職サイトの機能の1つとして実装していることも多いですが、企業と転職希望者の活発なコミュニケーションを生めるよう、SNS形式でサイト設計しているところもあります。
代表的なサービスとしては、次のようなものが挙げられます。
代表的なダイレクトリクルーティング
- Wantedly
④転職エージェント(人材紹介会社)の利用
転職エージェントは、転職希望者として登録したあなたの情報を元に、あなたにマッチしそうな転職先を紹介してくれるサービスです。
ここで、「ヘッドハンティングと何が違うの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ヘッドハンティングと転職エージェントには、大きく次のような違いがあります。
ヘッドハンティング | 転職エージェント | |
---|---|---|
アプローチする対象 | 転職したい人に加え、転職の意思がない人も | 転職したい人がメイン |
取り扱う求人の種類 | ハイクラス求人 | ハイクラス求人以外も |
サービス運営者 | 個人事業主や小規模事業者 | 大企業 |
サービス内容 | 求人の紹介とマッチング | 求人の紹介とマッチング+キャリアに関する総合的な相談 |
このように、ヘッドハンティングと転職エージェントは、同じように見えてけっこう違いがあります。
転職の目的によって、サービスを使い分けてみてくださいね。
代表的な転職エージェントは以下のようになっています。
代表的な転職エージェント
⑤ハローワークの利用
ハローワークとは、厚生労働省が運営する公共の職業紹介所です。
大きな特徴は、転職希望者も企業側もすべて無料で利用できること。
企業にとっては無料で求人募集ができるため、求人数は豊富です。
面接対策や応募書類作成といった、転職に関するセミナーも無料で受講できます。
一方、採用にコストがかけられない会社からの募集も多く、給与は低くなりがち。
社風や労働条件などがわかりづらく、応募するかどうかの判断がつきにくい、といったデメリットもあります。
⑥紹介予定派遣で働く
「ミスマッチを防ぐために、一度働いてから転職したい!」そう考える方には、紹介予定派遣がオススメ。
紹介予定派遣とは、1ヶ月~6ヶ月の間は派遣スタッフとして勤務をし、派遣期間終了後に双方の合意があれば正社員として雇用される、というシステムのことです。
正社員として雇われる前に、実際に働きながら職場の雰囲気や相性などを確かめられるため、ミスマッチを防げるというメリットがあります。
しかし、場合によってはなかなか正社員として雇ってもらえず企業を転々としてしまうケースや、正社員ではなく契約社員として雇われ、結果として雇用が安定しないリスクもあります。
また、募集職種が事務や経理などに限られることが多いことも、覚えておいてくださいね。
紹介予定派遣は、以下のような企業が行っています。
代表的な紹介予定派遣企業
- アデコ
- リクナビ派遣
⑦リファラル採用
転職するときに避けたいのは「ミスマッチ」。
企業とあなたの相性が悪い場合、転職先で思うように活躍できない、そんな事態は避けたいですよね。
ミスマッチを回避するにはどうすればいいのでしょうか。
「あなたと企業、両方のことをよく知っている人に紹介してもらう」という手段が考えられます。
それができるのがこの「リファラル採用」なんです。
リファラル採用とは、その企業で働く社員の知人や友人を採用候補者として紹介してもらう採用方法。
会社のこともあなたのこともよく知っている人がお互いを紹介し求人を薦めることで、マッチング精度を高めることができます。
ただしこのリファラル採用は、紹介する人の見極め力が問われる方法であるともいえます。
実はあなたのことをくわしく理解しておらず、マッチしない求人を紹介してしまうこともあるんです。
また、転職先として興味ある会社に友人や知人がいないと、この転職方法は使えません。
あなたの人脈や人間関係が問われる転職方法であるといえますね。
リファラル採用を積極的に行っている会社としては、以下のような会社が挙げられます。
IT系の企業に多いようです。
リファラル採用を行っている企業
- 株式会社LIG
- 株式会社メルカリ
- 株式会社サイバーエージェント
- 面白法人カヤック
- 株式会社エウレカ
- ピクスタ株式会社
リファラル採用を行っている会社に入りたい場合、すでにその会社で働く知人がいれば、まずはコンタクトをとってみると良いでしょう。
⑧ソーシャルリクルーティング(SNS)
企業が運営するFacebookやTwitter、LINEやInstagramなどのSNS。
商品のPRやブランドイメージの向上など、さまざまな目的で運営されていますが、採用目的で運営している会社もあるんです。
このように、SNSを活用した採用活動を「ソーシャルリクルーティング」と呼びます。
ソーシャルリクルーティングには、「転職時のミスマッチを防ぎやすい」というメリットがあります。
企業側からも転職希望者側からも、お互いのいろいろな側面を、SNSを通じて知ることができるため、よりお互いのことを理解した状態で選考に臨めるのです。
転職先として気になる企業があれば、SNSアカウントをフォローしてみてくださいね。
⑨紙媒体(折り込みチラシ、求人情報誌)からの応募
最後に紹介するのは、新聞の折り込みチラシや求人情報誌などの紙媒体を見て、求人へ応募する方法です。
インターネットが普及する前からある転職方法ですね。
紙面が限られるため転職に関する情報量が限られますが、地域密着型で、今すぐに人がほしい会社の求人が多く紹介されることが特徴です。
今お住まいの場所から近い場所で、できるだけ早く働きたい方には、オススメの転職方法です。
どの転職方法が良いの?比較表で解説
このように、転職には思いのほかいろいろな手段があります。
それでは、結局どの転職方法を利用すればよいのでしょうか?
考えやすくするために、9つの転職方法のメリット・デメリットを整理しました。
転職方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
転職サイト | 求人数が豊富 | 転職先候補の選定など、自分のみで判断することが多く、誤った判断からミスマッチが起きることも |
ヘッドハンティングサービス | 年収の高いハイクラス求人を紹介してくれる | ハイクラスなキャリアが必要 |
ダイレクトリクルーティング | あなたに興味がある企業から誘いがかかるため、転職活動がスムーズ | 実施している企業が少ない |
転職エージェント(人材紹介会社) | キャリア相談や面接対策など、転職に関する総合的なサポートを受けられる | エージェントとのコミュニケーションに時間が必要 |
ハローワーク | 求人数が豊富 転職セミナーなども無料で受けられる | 企業に関する情報は少なく、提示されている条件と実際が異なる場合も |
紹介予定派遣 | 一度企業に入って働くのでマッチングしやすい | 正社員採用まで時間がかかる 採用が決まらず職場を転々としてしまう可能性も |
リファラル採用 | 紹介者が仲介してくれるのでマッチングしやすい 働く人の生の声を聞ける | 「希望する会社がリファラル採用をやっており、かつ知人がいる」という条件が必要 |
ソーシャルリクルーティング(SNS) | SNSを通じた相互理解ができるため、ミスマッチを防ぎやすい | 実施している企業が少ない |
紙媒体(折り込みチラシ、求人情報誌) | 地域密着型の求人が多い | 紙面の都合で情報が限られる ハイクラスの求人は少ない |
このように、どの転職方法にも向き不向きがあります。それぞれの転職方法の向き不向きを理解した上で、
- 「次の転職ではハイクラス求人に挑戦したいので、ヘッドハンティングや転職エージェントを中心に利用しよう」
- 「友人が働いている会社が良さそうなので、リファラル採用の枠で入れないか相談してみよう」
- 「今住んでいる場所から離れたくないので、身近な求人の多い転職情報誌を利用しよう」
などと、転職の目的にあわせて転職方法を選んでみてくださいね。
20代の転職方法は「転職エージェントの利用」がオススメ! なぜ?
転職方法にはそれぞれ向き不向きがありますが、20代の転職には「転職エージェントの利用」がオススメです。
その理由は、「20代は、30代・40代と比べてキャリアが確定していないから」です。
キャリアが確定していないからこそ、転職先でどのような経験を積めばいいのかをその道のプロが一緒に考えてくれる、転職エージェントがオススメなんです。
「キャリアのVSOP」という言葉を、聞いたことがありますか?
これは、20代、30代、40代、50代と、各年代でどのような点に注意してキャリア開発をすればいいのかを示しています。
VSOPとは、それぞれの年代で気をつけるべきポイントの頭文字をとったものです。
具体的には以下のとおりです。
「VSOP」とは?
- V: バラエティ(20代)……多様な経験をたくさん積むこと
- S: スペシャリティ(30代) ……専門分野を定め、「この分野ならこの人」と認知されること
- O: オリジナリティ(40代) ……専門性だけではなく、自分らしくユニークな仕事をすること
- P: パーソナリティ(50代) ……人格や魅力で「あの人と仕事がしたい」と思われるようになること
ここで、20代はとにかくなんでもかんでも好きなことをいろいろやればいい、というわけではないことに注意してください。
自分の向き不向きを見極め、30代になるときに自分の専門分野が決められるようになることが重要なんです。
20代のうちに専門分野に特化する必要はありませんが、少なくとも専門分野になりうるものに「さわる」経験は必要。
しかし、どのようなことを試せばいいか、自分の向き不向きは何かなどを一人で考えているうちに、迷子になってしまう人もいます。
そうならないためには、経験豊富なコンサルタントに相談し、客観的な意見をもらうと良いですよ。
転職エージェントをもっと知りたい方へ
現在、世の中には非常に多くの転職エージェントが存在しています。
そんな中で、自分に合った転職エージェントを見つけるのは至難の業ですよね。
キャリアの海編集部は、転職を考えるすべての人に向けて、おすすめの転職エージェントを紹介しています。
こちらも併せてチェックしてくださいね。
終わりに
今回紹介したように、転職にはいろいろな方法があります。
すべての方法を使いこなせるのが理想ですが、特に仕事をしながら転職活動する場合は、なかなかそんな時間もないですよね。
今回紹介した転職方法の比較表も参考に、あなたの転職の目的にあわせて、どの方法を組み合わせればよいか考えてみてくださいね。
また、特に20代の方には、あなたのキャリアについて客観的なアドバイスをくれる転職エージェントの活用がオススメ。
今後のキャリア形成の土台となる時期を充実させるお手伝いをしてくれるはずですよ!