ホテルからフリーランスを経て、IT企業に転職するまで④(内定編)
エージェントの助けもあり出だしは順調な滑り出し。
実際に面接を受けて、どう内定を取ったのかについて話をします。
(転職体験記1回目はこちら)
面接準備
新卒時は外資系のホテルに絞って就職活動をしていたため、日本式の面接の流れが全く分かっていなかった。
そういったこともあり、事前に転職エージェントが
面接対策シートを送ってくれ、その内容を元に考えた。
主に質問されると予想される項目と、まとめるポイントなどが記載されており、実際の面接の流れを事前にイメージすることができた。
エージェントの方と電話で話しながら
「これまでの自分の経歴」や「自己PR」などを記入していくので、そんなに難しくはなかった。
ただ唯一、
「これまでのサービス業でのキャリアをIT業界でどう活かせるか」
という内容が思いつかなかった。
自分の中ではそこに全く関連性がなかった。
「ホテルではどういうスキルが身に着きましたか?逆にIT業界ではどういうスキルが必要になりますか?」など転職エージェントが質問してくれた。
最終的に、「サービス業のお客様の気持ちを考えて行動するというスキルは、ホームページを訪れたお客様の気持ちを考える、コンテンツ制作で活かすことができる」という答えを導き出してくれた。
いや本当にエージェント凄すぎる。かなり助けられました。
自己分析は自分を客観的に見る必要があり、1人で行うのはなかなか難しい。
転職エージェントが客観的に見た自分を分析してくれることは、とても有難かった。
内容がブラッシュアップされ、自信をもっていよいよ初めての面接に臨んだ。
迎えた初面接
そして迎えた面接の日。
面接独特の雰囲気にのまれそうになりながらも、初面接が始まった。
SEO対策を行っているITベンチャーで、面接官は若い女性の方だった。さらに、本社にいる面接官もSkypeで参加したことで、さらに緊張度を増した。
主にこれまでしてきたことについて聞かれた。
「なぜ8カ月でホテルを辞めたんですか?」とか
「なぜサービス業のキャリアを築いてきたのに、急にITの事業を始めたんですか?」など
自分の起こしたアクションに対して、とにかく理由を求められた。
聞かれたことの多くは、担当のエージェントの方と事前に準備しておいた内容だったのでスラスラと話すことが出来た。
学生風に言うなら、「ここ進研ゼミでやったとこだ!!」状態。本当に助けられた。
フリーランス時代の売り上げを事細かに質問された時、即答できなかったのが反省点だった。
分析をしっかりと行っておらず、大体の数字で伝えてしまったので、かなり信憑性が薄れてしまった。
その結果、その企業からはお祈りメール頂く結果となってしまった。面接後、家でしっかりと自分のこれまでの実績を分析して、データ化した。
面接を通して、自分自身を見直すだけでなく、自分のビジネスをしっかりと見直すきっかけにもなり、気づきがとても多かった。
訪れた初内定
何社か面接を行い、都内にあるIT企業の最終面接を受けることになった。
SEOを専門にやっている会社で、何としても入社したかった。
理由としては、自分がかなりオンライン集客に弱かったため、もっと勉強したいという思いがずっとあった。
その会社は同じ業界で働いている友達もよく耳にする会社で、評判が結構いいとのこと。
学ぶならそこが一番いいと推薦されたので、とにかく入社して働いてみたかった。
最終面接は社長との面接で、今までで一番緊張した。
これで決まるかと思うと、プレッシャーが重くのしかかった。
ただ、この頃には4回ほど面接を経験して少し慣れてきたことから、この時間を楽しもうと思えた。
ドキドキしながら待っていると、優しい笑顔の社長が現れ、とても話しやすい印象を受けた。
これからのビジョンなどの将来的なことや、この会社に入りたい理由などを聞かれ、自分の思いを正直に伝えた。
あまりに面接のテンポが速かったのと、手ごたえをあまり感じていなかったので、
「もしかすると、落ちたのかも」
と思いながら話していた。
面接が終わると、「よし、オッケー」と言われ、唐突すぎて何がオッケーなのか全く分からなかった。
「どういうことなんですか…?」と恐る恐る聞いてみると、「内定だよ」と笑顔で言われた。
実感がなかなか湧かなかったが、帰り道に徐々に嬉しさが込み上げてきて、駅で思わずガッツポーズをしてしまった。
この会社で働き始めてもうすぐ2か月経つが、他の人と仕事をすることで自分の足りない部分が見えて、少しずつではあるが、自分を高めることが出来ている。
あのままフリーランスで活動していたら、きっと成長できないままだっただろう。
転職はしたことはとてもいい決断だったと感じている。
このメディア「キャリアの海」への思い
今回転職活動をしていく中で、多くのことを学ぶことができた。
うまくやれた部分もあれば、失敗した部分もたくさんある。
そうした後悔というのは、「転職」に関する有益な情報を目にすることができなかったからだと思っている。
これから転職をする人に同じ失敗をしてほしくないと思い、このメディアを立ち上げることにした。
転職エージェントとは違った目線、つまり転職者からの視点で情報を発信していきたい。
こちらから発信するだけでなく、皆さんと相互に交流しながらこのサイトを作り上げていきたいというのが運営者としての思いだ。
海は時に荒く、時には非情だ。
しかし、乗り越えるための情報さえ知っていれば行きたい場所にたどり着くことができ、見たこともないようなキラキラした世界を見ることもできるのだ。
「キャリアの海」のおかげで、
転職がうまくいった
転職して本当に楽しい人生を送れるようになった
そう言われるようなメディアを目指して、情報発信をしていくつもりだ。