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事業の見直しからWeb運用までワンストップで解決!サイトリニューアルを成功に導くプロ人材を活用した“体制づくり”とは

a.ru.ku 出版株式会社

左よりメディアソリューション部の増子さま、マーケティング部の佐久間さま

福島県に特化した総合情報メディア企業として、地方紙『フリーマガジン aruku』や、キュレーションサイト『web aruku』の企画・運営などを手掛けるa.ru.ku出版株式会社。ユーザーの情報収集の方法が、ウェブ検索だけでなくSNSなど多様化したことから、広告媒体としての見直しの必要性が高まり、大規模なサイトリニューアルを決断しました。

しかし、リニューアルを通じてさらにWebからの売上を伸ばすためには、どこから改善すればよいのか、社内にノウハウがなく悩んでいました。また、事業課題の特定からWebサイト制作、その後のWeb運用までを一気通貫でサポートしてくれるベンダーを求めていましたが、そのような企業を見つけられずにいました。

それを解決したのが、Faber Companyの「ミエルカコネクト」活用によるチーム支援。Faber Companyの伴走のもと、各領域のプロフェッショナル人材集めた専門チームを編成し、本プロジェクトの開始に至りました。

本事例では、Webサイトリニューアルに至った背景や、一気通貫支援にこだわった“プロジェクト体制づくり”について、a.ru.ku出版株式会社 マーケティング部の佐久間さま、メディアソリューション部の増子さまにお話を伺いました。

* キュレーションサイト:特定のテーマに関する情報を集約し、閲覧しやすいように編集されたWebサイト

移り変わる読者の購買行動に対応したサイトへのリニューアルの必要性

――a.ru.ku出版ではどのような事業を手掛けられていますか?

佐久間様:福島の「人」「企業」「地域」を結ぶメディアづくりが当社のメイン事業です。具体的には、月刊誌『フリーマガジンaruku』を発行する他、県内最大級を誇るキュレーションサイト『web aruku』を運営しています。さらに、福島で家づくりを始める人のための住宅サイト『家づくりaruku』、福島に特化した美容サイト『SALON aruku』といった関連サイトも運営中です。

増子様:紙・Web双方のメディアづくりに加えて、東日本大震災からの復興イベントをはじめ、県外からの観光客集客支援、移住・定住施策の提案、自治体や地元企業とのコラボプロジェクト事業なども手掛けています。長年にわたり培ってきた地域メディアの実績と知見を生かして、地方創生に貢献する事業を手掛ける地域密着の総合情報メディア会社です。

a.ru.ku出版株式会社のHPより:https://www.corp.arukunet.jp/
a.ru.ku出版株式会社のHPより:https://www.corp.arukunet.jp/

――その中で今回の『web aruku』のサイトリニューアル実施の背景を教えてください

増子様:きっかけは、『web aruku』の流入数に伸び悩んでいたことでした。もともと弊社は、福島県に住む30代女性をターゲットに「グルメ」「美容」「レジャー」「子育て」「住宅」などの地域情報を発信するタウン誌から始まりました。

しかし、創業から15年が経ち、ターゲット年齢層である現在の30代女性の多くが、WebやSNSから情報収集するように変わってきています。その時代の変化に合わせて、私たちも『web aruku』を運営してきたわけですが、これからは新たにSNSの強化も必要です。もっといえば紙・Webサイト・SNSとそれぞれのメディアを融合させながら、よりユーザーに情報を届けられるメディアに成長させたいと考えていました。

佐久間様:会社として売上を伸ばしていくためには、『web aruku』への流入と、そこからの広告による収入を増加させることが重要です。広告効果が高ければ多くの企業が掲載してくださるわけですが、そのためにもユーザー数を増やさなければなりません。他にも、企業が使いやすい広告メニューの設計など、広告媒体としての機能を強化する必要があると感じていました。

そこで今回『web aruku』をさらに魅力的なサイトにするべく、大規模なサイトリニューアルを実施することにしたのです。「arukuに載ってたから来ました」というユーザーを増やし、もっと地域のビジネスに貢献していきたいですし、そして、福島・郡山でユーザーから1番支持されるメディアになることが、私たちの目指している姿です。

リニューアル前の『web aruku』サイトのファーストビュー
リニューアル前の『web aruku』サイトのファーストビュー

大規模リニューアルだからこそ難しい「プロジェクト体制づくり」

――サイトリニューアルに関して、どのような課題があったのでしょうか

佐久間様:Webサイトのリニューアルの実施は決まったものの、今より売上を伸ばしていくために、どう進めていけばよいのかがわからず悩んでいました。今回のリニューアルでは、単にデザインを見やすくするだけではなく、広告商品の見直しという上流部分から設計していくことが重要だと考えていました。また、Web上での最適なレイアウト設計や、リニューアル後の運用リソースも必要だと考えたときに、それらを社内のメンバーだけで実施することに難しさを感じていたんです。

というのも、弊社では、営業や販売商品の企画を担うマーケティング部と、Webを含むメディアの企画・運営を担うメディアソリューション部とが、別々の部門にわかれています。そのため、営業面・Web運用面の双方に精通している人材がおらず、社内にノウハウがありませんでした。

そこで、ビジネス設計とWeb運用の両方の知見を持つ専門家に、プロジェクト全体をファシリテートしてもらいながら進めていきたいと考えましたが、それらをどこに依頼すれば実現できるのかもわからない状況でした。

ビジネス部門とWeb運用部門が別々の部門に分かれる組織体制
ビジネス部門・Weeb運用部門が分かれる組織体制により双方に精通する人材が不在

増子様:本来であれば、戦略コンサルティング会社、制作会社、Web運用会社というように、それぞれ別の専門会社に依頼するやり方もあると思います。しかし私は前職でバラバラのベンダーに依頼したことがありますが、同じ内容を各社に伝えなければならず、コミュニケーションコストが2倍、3倍に増える大変さがありました。

また、それぞれのベンダーごとに理解が違うというコミュニケーションロスまで起こってしまうことも。無駄なコミュニケーションの手間が発生するのは、スピード・クオリティ・コスト面において大きなデメリットとなり得ます。そこで今回はできるだけ依頼先を1か所に統一したいと考えていたのです。

――そうした中で、Faber Companyにお声がけいただいたきっかけを教えてください

増子様:きっかけは、SNSを強化しようとしていた時期に、SNSの専門家を求めて、マーケティングのプロフェッショナルを紹介してくれる「ミエルカコネクト」にお声がけしたのが始まりです。その流れで、今回のサイトリニューアルについても相談をしたところ、事業戦略からサイトデザイン・制作、リニューアル後の運用支援まで一気通貫で支援できるとのことで、興味を持ちました。

佐久間様:他にも制作会社やWebマーケティング支援会社に声はかけたのですが、一気通貫でできるところがなかなか見つかっていませんでした。各社、専門領域があるので、やはり複数企業に依頼すべきかと悩んでいたものの、先ほどお伝えした通り、当社では横断した知見を持つ人材の不在こそが課題でした。そのため、各分野で優秀な外部パートナーにお願いしたとしても、このプロジェクトの統括が上手くできるかどうかがわかりませんでした。

その中でFaber Companyさんなら、ミエルカコネクトに登録するプロ人材を活用することで、当社に必要な人材を束ねて専門チームを編成できるうえ、Faber Companyさんにプロジェクト全体を伴走してもらえるという点に、非常に大きな魅力を感じました。

Faber Companyの戦略から制作、運用、内製化までワンストップ支援
Faber Companyの戦略から制作、運用、内製化までワンストップの支援体制

課題に合わせた専門チームの組成で実現する、ワンストップサポートの価値

――ミエルカコネクトのチーム支援を選んだポイントについて教えていただけますか?

佐久間様:大きく3つあります。

まず1つ目が、課題ごとにプロフェッショナルをアテンドすることが可能な点です。今回、当社の営業戦略や商品特性を含めたビジネスデザインそのものからテコ入れをし、それをサイト上でどのように表現すれば売上につながるのかまでを、設計する必要がありました。それを解決するため、事業を成長させるプロ、Web制作のプロ、それぞれを厳選しチームにアサインいただきました。

アサインされる人材は、Faber Companyの役員やWebマーケのベテランの方が、十分な面談を行った上で選ばれた人材というのも安心です。弊社にとって今必要なノウハウ・スキルを持つ方々と、都度チームを組成できるのは、ミエルカコネクトさんならではの強みだと思います。

2つ目は、チームにアサインいただいた人材の経歴が素晴らしかった点です。戦略コンサルタントとしてアサインいただいた今里さんは、これまでリクルートや楽天で事業開発・グロースを多数経験され、広告媒体としてのWebメディアの立ち上げやグロースの実績もお持ちでした。弊社のビジネスに近い経験があり、そこで得た知見を活かしてもらえるだろうと、期待が膨らみましたね。

デザイン担当の前田さんは、ブランディングやマーケティングにも精通したデザイナーさんであることに加え経営視点を持った方でした。また、Webだけでなく紙媒体の実績も豊富だったので弊社にぴったりでした。このお二人なら、きっと当社の課題を解決してくださるだろうと容易に想像できました。

増子様:3つ目は、リニューアル後の、SNSやSEOなどWebマーケティングの継続的な施策の実行まで、ワンストップでサポートしていただける点です。サイトは作って終わりではなく、その後いかにして継続して売上に貢献する運用ができるかまで考える必要があります。今回、一気通貫の支援は、こだわっていた部分でもあったため、将来的に運用部分までもおまかせできるところは、非常に魅力的でした。

今回チームにアサインされたプロフェッショナル人材

マーケター 今里氏
マーケター 今里氏

リクルート・楽天での多くの事業開発・グロースを経験したのち、株式会社しんさくラボを経営し、新規事業開発とプロジェクト推進の支援を実施。
BtoB、BtoC問わず、東証一部上場企業から、スタートアップベンチャー、自治体など、幅広い領域ビジネスのプロジェクトを担当し、経営者の伴走者として、事業推進と自走できる基盤づくりを支援。

マーケター 前田氏
マーケター 前田氏

デザイン業界15年以上。フリーランス10年以上経験後、2023年 奈良のデザイン会社代表取締役。
見た目・スタイリングだけのデザインではなく、マーケティング・ブランディングを理解したデザイン制作を意識。企業・商品・サービスが売れるための施策を企画提案していく。

経験に裏打ちされたアドバイスで、リニューアルの成功を目指す

――プロジェクトが始まってからの評価はいかがでしょうか

佐久間様:今里さんも前田さんも、マーケティング部とメディアソリューション部の双方へ、非常に丁寧かつ、踏み込んだヒアリングをしてくれています。私たちの会社を知ろうとしてくれていると感じますし、そういった寄り添うマインドを持った方々となら、プロジェクトがいい方向に進んでいきそうだなと強く期待できます。

今回、新商品をつくる、大規模なサイトリニューアルをするという新しい挑戦になりますが、具体的なゴールを見据えて、プロジェクト全体を進めてくださっているところが頼もしいです。

マーケター 今里氏のコメント

『そもそもどういうサイトにしたいかや、サイトリニューアルを通して何を解決したいのかが、社内でも一人ひとり違っていました。
皆さんが同じ目線で、同じゴールに向かっていけるようにするのが、伴走者の役目だと思っています。外部の人間だからこそ、第三者目線で、皆さんの本音ややりたいこと、気づかぬ課題などを引き出しながら整理するところをサポートしています。』

ワークシート例:a.ru.ku出版株式会社の顧客(読者)や、提供価値などを整理・可視化したビジネスモデルキャンパス
ワークシート例:a.ru.ku出版株式会社の顧客(読者)や、提供価値などを整理・可視化したビジネスモデルキャンパス

増子様:お二人と一緒にプロジェクトを進めていくうえで、会話の端々に知識の豊富さや、経験に裏打ちされたエピソードを感じます。いろんなことに答えをもっていて、私たちがこういうものに困っているのではという仮説を立てながら、解決へと導いてくださり、知見がないところを補完してくれている安心感があります。

前田さんは単なるデザインだけでなく、マーケティングの知識を踏まえた見せ方や、サイトの導線設計をしてくださっているので、今回のサイトリニューアルで目指している姿に近づいていると感じます。

マーケター 前田氏のコメント

『実は、良いものを持っているけどちゃんと伝わっていないというのを課題に感じられているクライアント様は多くいです。それをどう効果的に伝えるか、そして求める結果にどう繋げるかが私の役割です。
地元の企業であり、その地元愛と知識は誰にも負けないくらいお持ちですので、それをどうユーザーにより良く伝えていくか、福島の皆様から見て納得のいくメディアになるよう、取り組んでいます。』

前田氏が提出したリニューアルサイトのデザインラフ案
前田氏が提出したリニューアルサイトのデザインラフ案

増子様:また、今回のプロジェクトを通じて得たプラスアルファの効果として、社内の部署間の連携や相互理解が深まったことがあります。

リニューアルをきっかけに、部署を横断したコミュニケーションの時間がとれるようになったおかげで、これまでは営業側(マーケティング部)と、メディア運営側(メディアソリューション部)と、分かれているような感覚でした。相手部署の苦労や課題を可視化でき、関係性が非常に良くなったと感じます。このような効果は事前に予想していなかったので、うれしい誤算です。

リニューアルして終わりではない。継続的な売上アップにつながるサポートを

――今後についてはどのような期待をしていただいているでしょうか

佐久間様:まずは、しっかりWebサイトリニューアルを成功させたいです。いま伴走いただいているお二人は、こちらが質問したことに対して明確で効果的な答えを返してくださるので、これほど心強いことはありません。私たちの現状や課題に関する情報をもっとオープンにして、いろんな部分でサポートしていただければと思っています。

引き続き、当社の売上アップにつながる領域を、プロフェッショナル人材として伴走いただきたいですね。

増子様:リニューアルの成功はもちろん、その後の運用・改善を含めた長期的なサポートを期待しています。特に、流入を増やすためのSEOや記事制作について頼りにしています。

リニューアルして終わりではなく、しっかりとサイトを育て、「福島・郡山の情報収集ならaruku」となるのが目標です。そのためにも、ノウハウの提供や社員の育成などでもお力添えいただきたいです。

編集後記:7月末にリニューアルサイトが公開

2024年2月に始まったサイトリニューアルプロジェクトでは、事業の見直しから取り組み、約6ヶ月という短期間で無事にローンチを迎えることができました。サイト名も『web aruku』から『aruku more』に変更し、福島の最新情報や生活を豊かにするヒントをより効果的に伝えられるサイトへと進化しました。

リニューアル前後のサイトのファーストビュー
リニューアル前後の『web aruku』と『aruku more』のサイト

もちろんリニューアルがゴールではありません。ここからサイトにおけるユーザー行動の分析や、新たなコンテンツの投稿・改善などを進めながら、さらに福島・郡山の方々から愛されるメディアになるよう、a.ru.ku出版社の挑戦は続いていきます。

編集者情報
株式会社Faber Company 松本千紘
株式会社Faber Company
松本千紘

新卒で地方銀行にて個人営業を経験した後、2016年12月中途入社。R&D事業部にて広告運用・メディアプランナーの経験を経て、現在はミエルカコネクト事業部のマーケティングを担当。プロダクト作りから広報活動まで幅広く手掛ける。趣味は漫画、ミュージカル、海外旅行。

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