社内リソース不足に悩まない。美容のプロ×Webマーケターにインスタグラム運用を依頼し、半年でフォロワー3倍に!
株式会社からだにいいこと
株式会社からだにいいことは、2019年の12月で15周年を迎えた雑誌『からだにいいこと』(祥伝社刊)を制作し、美容・健康に関するコンテンツを発信する編集プロダクションです。
時代の流れに対応して、メディア「からこと」を立ち上げたものの、紙メディアに慣れているメンバーにとって、美容・健康コンテンツのSEO施策は簡単ではありませんでした。さらにGoogleのアップデートで落ちたPVはなかなか回復できず‥どこから軌道修正すればいいかわからない状態でミエルカコネクトに出会いました。
ご紹介したのは美容の専門家でありながらWebマーケターとして活躍されているNさん。三者会議で怒涛のごとくお悩み相談を受けたNさんは、大胆な提案をします。
「最初はSEOではなく、Instagram(インスタグラム)ですよ」
この一言が、結果的にみんなの運命を変えました。
女性のキレイと健康を支える雑誌『からだにいいこと』から生まれたWebメディア「からこと」
――まず、事業内容の紹介をお願い致します。
奥谷様:弊社は『からだにいいこと』という雑誌を制作している編集プロダクションです。出版社ではないので、雑誌以外にもいろんな冊子類やWebサイトのコンテンツも作ります。「自分の健康は自分で守る」きっかけを作ることをミッションとし、健康・ダイエット・美容に関する情報を届け、特に健康と美容に関する正しい情報をお伝えするために、医師や専門家の方に監修をお願いしています。
――ミエルカコネクトを導入するようになったのは、Webメディアの立ち上げがきっかけでしたね。
奥谷様:はい。雑誌『からだにいいこと』の紹介サイトはもともとあったのですが、それとは別に2018年11月にコンテンツを発信していく「からこと」というメディアサイトを立ち上げました。デジタル化の時流の中で、Webコンテンツからもユーザーを集めていかなければいけないと思っていました。
Webメディアを立ち上げるも、社内リソース不足に悩む
――どのような課題を抱えていましたか。
奥谷様:課題は二つありました。
一つ目は、社内にWeb専任の正社員を入れることが難しかったこと。その頃はWebに慣れない社員が他の媒体制作の仕事の合間にWeb施策に取り組み、本業に費やす時間が足りなくなることもありました。
二つ目は、Googleのアップデートにも影響を受けにくいメディアを作ることでした。
弊社は薬事法に関わる美容と健康のコンテンツを取り扱っているので、信頼性が大事になります。このような理由で、テクニカルに流入を増やすようなあおり施策はできません。それなのにSEO対策をしてないと今回のアップデートのようにPVが落ちてしまうので、何かしら手を打たないといけない状況でした。
そこで、Webに詳しい外部の人がきてくれたら、社員たちが自分の業務に集中でき、仕事の効率も上がると思いました。
解決策として、SEOに詳しいWEBマーケターを雇うことを考えました。しかし、経験者で私たちの課題を総合的に判断し、施策を導いてくれる人の採用はハードルが非常に高いので困っていました。そんな時に、ミエルカコネクトに出会ったんです。
自分たちの課題を、ミエルカコネクトに相談することで整理できました
――ミエルカコネクトを選んだ理由を教えてください。
奥谷様:私たちでは纏めきれなかった課題を洗い出して、解決するのにぴったりの方も紹介してくれるサービスだったからです。
業務委託や派遣でwebに詳しい人を雇うという課題があったものの、どんな人が適任者なのか、どんな仕事を頼めば良いか分からず困っていました。そもそもWebの課題が何か、課題解決のためにどんな施策をすれば良いかわからなかったので、どんな人なら解決してくれるのかの判断軸もありませんでした。もし、ミエルカコネクトを利用していなかったら、我々だけでNさんに辿り着くことはなかったと思います。
――これまでに専門スキルを持った外部の人材に仕事を依頼したことはありましたか。
奥谷様:はい。直近でもWebサイト運用経験のあるアシスタントを雇いたくて、派遣会社に相談をしました。ただ、お任せする業務がデザインや、雑誌の編集、取材など多岐にわたるので、なかなか要件にマッチする人材が採用できなかったです。
弊社のように業務範囲が多岐にわたる場合、適切な人材要件を決めて外部の方を採用するのがとても難しいのだと気づきました。
――課題を言語化できるスキルを持った人を見つけるのは難しいですね。
藤岡様:はい、自分たちの課題を明確に言語化するのは大変です。SEOの知識がないと、「こういうことで困っている」は言えても、その解決に必要な施策や、必要な人材要件まではたどり着けなくて‥その点、ミエルカコネクトは話を聞いた上で課題を洗いだして、その課題を解決してくれそうな方を紹介してくれます。
Googleのアップデートにもぶれない、インスタグラムを起点にしたメディア構築
――スキルシートを見て、Nさんと働きたいと思った理由はなんですか?
奥谷様:最初いろんな方のスキルシートをいただいた時は、「特定のスキルがあったらいいな」と思っていたのですが、雑誌『からだにいいこと』はもともと読者とのコミュニケーションを大事にするメディアであることもあって、経歴や機能面だけでは判断しかねない部分がありました。
その中でNさんのプロフィールには「美容系に強い」という記載もあり、美容系の資格もお持ちで、『からだにいいこと』の読者の年齢層ともかぶっていました。弊社の美容・健康に関する情報を発信する・読者を大事にするという部分を理解してくれるのではと思い、お会いしてみることにしました。
――正式に契約を交わす前の三者会議で、Nさんの印象は期待通りでしたか?
奥谷様:想定外でした。元々は「Webサイト」のSEOコンサルティングをお願いするのかと思いましたが、私たち三人で悩みをぶつけていたら、突然Nさんの方から「御社にはインスタグラムですね」とご提案され、びっくりしました。
Nさんがご自身の経験を踏まえて「なぜ今インスタグラムをやるべきか」と説明してくださって、また「相互コミュニケーションのできるSNSを作る」という方針も示してくださったので、インスタグラムの運用をお任せすることにしました。
日常の投稿から、読者と疎通することを意識することで半年でフォロワー3倍に
――実際、業務を進めてからどんな変化がありましたか。
奥谷様:さんに仕事をお願いして、半年でインスタグラムのフォロワーが3倍に増えました。競合も見事に抜きました!Nさんの運用はとても丁寧で、一つ一つの投稿の成果をチェックし、それを元にブラッシュアップしてくれるのです。時間的余裕がない我々にとっては非常に助かるものでした。まず、読者の方をフォローしていくところから始め、新規フォロワー獲得のために、プレゼントキャンペーンや悩み・自己啓発系の新しい企画もどんどん出してくださいました。
藤岡様:フォロワー数に関してとにかく右肩上がりを目指すというのではなく、コミュニティーとしてコツコツ育てていく感じですね。もっと数をのばしたい気持ちはありますが、コメントもたくさんいただくようになりアクティブ化しましたし、フォロワーの数よりも「読者を大事にする」というメディアのスタンスに合わせて相互コミュニケーションできる場所にしたかったので、その点は達成していると思います。
―Nさんが来る前と後で、インスタグラムの傾向がかなり変わったのが見受けられます。
藤岡様:そうですね、最初の頃は雑誌の告知や日常系の記事などが多かったですが、最近はプレゼントキャンペーンや悩み・自己啓発系の記事が多いです。Nさんは、ご自分で色んな施策を試し、「これは手間がかかった割には反応があまり良くないです」などと、一週間ごとにフィードバックをくださったんです。その中にフォロワー数獲得に繋がるプレゼントキャンペーンもありましたが、こちらはプレゼントを提供してくださるクライアントのフォロワーも一緒に増えるので、クライアント様にもかなり喜ばれました。
釼持様:これまで雑誌だけで行っていたモデル募集や読者レポーターの募集をインスタグラムでもかけるようになって、20代の方やインスタグラマ―の方も来てくれるようになり、雑誌制作の面でも底上げになってくれました。
―先ほど、「Nさんの運用がとても丁寧」だと仰いましたが、どんな時にそう感じますか?
奥谷様:例えば、フォロワーの方から厳しいご指摘をいただいた場合に、まず一時対応はNさんにお任せしていますが、感情面のサポートはしつつ、Nさんが持っていない情報に関しては、担当に確認を取るようにしてくれるので、信頼感があります。
藤岡様:言われたように投稿をし、テンプレートのコメントを返すのではなく、血の通った対応です。Nさんはネットワークも広いので、定期的な打ち合わせの時にもインスタグラムのみならずWebメディアの運用や、健康・美容業界のトレンドについても提案してくださるなど、こちらが望んだ以上のことを返してくれます。
成功のカギは、価値観のすり合わせを具体的に行うこと
――業務を始める前に、お互いの認識にずれがないようにすることは非常に重要だと思います。Nさんとの取り組みで、心がけたことはありますか。
奥谷様:会って目標と具体的なアクション、スケジュールを決めてから走ることだと思います。Nさんは基本リモートワークですが、最初の打ち合わせでは直接お会いして、これからの方向性について、すり合わせを行いました。我々の場合はNさんの方から具体的な課題解決策を挙げていただいて、それに基づいての話し合いましたが、もしそれが漠然としていたら、なかなか合意できなかったと思います。相手が具体例を挙げてくれなかったら、こちらから施策の詳細を挙げていくべきでしょうね。
釼持様:経験値も大切ですね。このような提案をしてくださったのは、Webスキル以外にも、これまでにNさんがいろんな女性誌を読んできて、私たちの世界観をすぐに理解してくださったからと思います。そのため共通言語で話せて、お互いの意思疎通もスムーズでした。
奥谷様:インスタグラムはあくまでWebの一環でやっているので、会社全体にインスタグラムの重要性を訴えることは難しいのですが、たとえば1万フォロワーなどと目標がはっきりすると、社内にも理解され、協力を得られやすくなります。
藤岡様:最初はNさんの方から、認知のためのフォロー活動や、投稿スケジュールなどのタスクを細かく分解して、提案してくれたんです。そういう提案を受けてから我々もこうやって動いたらいいんだという部分が分かってきましたね。
Webメディアだけじゃなく、SNSも立ち上げていくことでPV安定化を図ることが重要
――女性メディアとしてアドバイスがあるとしたら?
奥谷様:やっぱりWeb一本ではなくて、SNSもきちんと立ち上げていくことですね。Web立ち上げの時って、忙しくて手が回らないかもしれませんが、Googleのアップデートの度にPVが不安定になるリスクを考えると、SNSを持っていた方がWeb施策全体として安定すると思います。
――これからの展望、残っている課題を教えてください。
奥谷様:インスタグラムやLINEなどのSNSは順調ですが、Webサイトの方は今回のYMYLで下がった原因と、解決施策の方向性をしっかり定めていきたいと思います。現在、改善策を打つためにFaber Companyさんからアドバイスをいただきながら変えているところです。
藤岡様:からだにいいことは、アラフォーの女性を中心とする雑誌ですが、10代や、男性の方が読んでも面白いと思いますので、その間口を広げるきっかけになるようなWeb、SNS施策を打っていきたいと思っています。
――ありがとうございました。
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