マーケティング上流戦略策定を身につけるため、外部人材と歩んだ30日間
センドグループ株式会社
競争が激化する広告代理店やマーケティングコンサル業界。顧客への提供価値をあげていくため、マーケティング上流や事業の戦略設計から支援をしていく企業が多い中、どこの企業でも戦略人材の不足や採用難に悩まされています。そこで鍵となるのが社内の人材育成。
福岡県でWEBマーケティングのコンサルティングサービスを提供しているセンドグループ株式会社においても同様の課題がありました。
そこで今回、上流の戦略を描ける人材を育成すべく、ミエルカコネクトの外部人材を活用した「マーケティング研修」を実施。たった1か月でマーケティング上流の戦略策定ノウハウを社内に浸透させることに成功した本取組みについて、センドグループ株式会社の代表取締役CEOの品川様、コンサルタント兼社内育成を担当される益田様に、お話を伺いました。
課題
・マーケティングの手段に特化しており、上流工程の戦略策定の経験値が少ないこと
・社内に上流のマーケティング戦略策定の型がなかったこと
・会社が拡大し社員が増える中、社内育成の仕組みが確立していなかったこと
効果
・たった1ヶ月でマーケティング上流の戦略策定のスキルアップとチームの変化を実感
・研修で学んだフォーマットをもとに顧客への提案の質が向上
・社内の共通言語と型を持つことができた
WEBコンサルティング企業としてのプレゼンスを上げるべく、マーケティング上流戦略策定ノウハウの浸透を目指した
――貴社はどのような事業を展開されていますか？
品川様：弊社センドグループは、「地域共創を先導する存在になる」というVISIONを掲げ、地域企業様や自治体様の成長のために、WEBマーケティングのコンサルティングサービスを提供しています。WEBの力を最大限に活用し、地域の資源を全国、世界に広げるべく、特にD2C・EC/通販の事業者様に多くご利用いただいています。
サービス全体で意識していることは、「企業様の本当の意味でのパートナーになること」です。本当の意味でのパートナーとは、企画〜実行までを一貫してサポートする存在という定義を行っております。私達は、クライアントの成功を本気で考え、一般論ではなく、クライアント企業様毎のステージや状況に合わせた施策を考えます。リスクとリターンを的確に捉え、一緒に成長していくことをとても大切にしています。それが先導役として必要なことだと考えております。
――コンサルティングサービスを提供し、先導役を務めていく中で、どのような課題があったのでしょうか？
品川様：弊社の課題は、クライアントへの提案がマーケティングのHOWの部分に特化しており、統合型マーケティング(*1)における上流工程の組み立ての経験値が少ないことでした。弊社メンバーはWEB領域での戦略策定能力や、売上拡大に直結する技術的な経験値は非常に高いと自負しています。一方で、Webの枠を超えてお客様の事業成長を牽引していくためには、テクニック部分での解決だけでなく、さらに上段階である統合マーケティング戦略や、事業戦略を描けるようになり、提供できるソリューションの幅を広げることが必要でした。
社内にマス領域の経験が豊富なメンバーもおりますので実績が全く無いわけではありませんでしたが、社内のケーススタディとしては数が少なかったため、事業全体、ブランディングなどの戦略策定のフレームワークや型のバリエーションを持っていませんでした。そのため、属人的なスキルに依存し、ノウハウに偏りが生じることや、提案作成の時間がかかるなどの生産性の面でも、ノウハウの型化が必要だと感じていました。
これからさらに会社としての価値を高めていくためにも、WEBを超えたマーケティングの上段設計の考え方を学び、そして社内に定着させる仕組みを作っていきたいと考えていました。
*1 統合型マーケティングとは:Webサイト、広告、SNS、メール、展示会、リアル店舗などの顧客とのタッチポイントにおける様々なマーケティングを個別最適に行うのではなく、統合的に一貫性をもって進めていくこと。
短期間で社内育成を実現するために選んだ“外部人材”の活用
――貴社では多くの支援実績と経験があるからこそ、即戦力の採用や社内でのノウハウの体系化は可能なのではないでしょうか？
益田様：弊社は直近3年間で社員数が2倍に増えておりますが、やはり経験者の採用は、非常に難しい状況です。そのため、未経験者を採用して教育できる仕組みを確立させようと、実は今年の4月からノウハウの体系化と研修づくりに取り組んでいました。
しかし、いざ研修作りを始めると、研修の中身としてどのような進め方や教材が最適なのかに悩んだり、資料やマニュアルを作るにも工数がかかってしまっていました。
また、前述した通り、WEBマーケティングに留まらず、さらに上流のマーケティング戦略を描ける人材の育成を目指すとなると、社内の知見だけでは限界がありました。
――そのような中で、ミエルカコネクトのマーケティング研修プログラムの導入を決めた理由を教えてください。
益田様：たまたまミエルカコネクトからマーケティング研修プログラムに関する案内がメールで届いたことがきっかけでした。外資系企業でのマーケティング経験や、複数社のCMO経験のある方が研修の講師とのことだったので、ハイレベルなマーケティングの型を学べると思いました。また、その体系化されたノウハウを、たったの1ヶ月で学ぶことができるというところにも惹かれ、弊社の研修作りにも活かせると思い、すぐに品川へ相談しました。
品川様：社内で研修を組み立てる場合は、一定量時間が必要であり、難易度も高いことがわかりました。そのため、すでに体系化されたプログラムを学ぶことで、スピーディなスキルアップと、社内への浸透を期待できると思い、外部人材による研修プログラムを導入することを決めました。
参加者全員が10点満点の回答。チームが変わった1ヶ月間の研修
――マーケティング研修プログラムを受けてみて印象に残っていることやよかった部分はありますか？
品川様：参加者全員、学びも多く、何より楽しんでいました。 毎回、講義終了後に本件について参加メンバーが話しており、多くの刺激を受けることができ、 WEB以外のマーケティングに対しての興味が高まったと感じます。
益田様：まず講師の田岡さんの教え方がとてもわかりやすかったです。事例を踏まえたマーケティング初心者にもわかりやすい説明や、前回の振り返りからスタートしたり、実戦形式型の宿題、そのフィードバックの壁打ちがとても丁寧であるなど、進め方が素晴らしかったです。
初回の研修で驚いたのが、田岡さんの質疑への回答がいずれも言い切り型で明快だったことです。答えるのが難しそうな質問にもあやふやややんわりと伝えることは一切なく、明確に回答して下さったことから、とても信頼できる方という印象を持ちました。
益田様：また、今回の研修の考え方は、非常にシンプル且つクリアでした。汎用性の高いメソッドで活用幅が広いと感じており、弊社の強い武器になるものを得られたと感じています。短期間にも関わらず、参加メンバー全体的にスキルアップしたと感じていますし、非常に実践的だったのでプログラムを受講して良かったと思います。
マーケティング研修プログラムを通して、社員のスキルアップと自社サービスのアップデートを実現
――マーケティング研修プログラム終了後、社内ではどのような変化がありましたか？
品川様：クライアントワークでは、すでに本フレームワークや学びを活用して、具体的に議論を行っているメンバーがいます。自社サービスについても本フレームワークを活用して改めて整理を行い始めました。
益田様：1番大きいのは社内メンバーが共通言語で語れるようになったことです。研修の中で、「コア顧客」「価値」「立場」といった単語がでてきたのですが、特に「価値」はビジネスシーンで頻出するにも関わらず、社内での共通言語がありませんでした。しかし研修に参加したメンバー同士で同じ言葉を使い、お客様への提案についても議論し合う様子を頻繁に目にするようになりました。
益田様：研修を受けてから、今まで以上にお客様とターゲットや戦略のすり合わせがしやすくなりました。今回のフォーマットを使用したアウトプットや戦略策定により、事業に携わる全員の思考を垣間見ることができました｡共通認識をもって全員が同じゴールに向かって事業を進めていく実感ができたことが大きな成果です。
また、メンバー皆が「事業を伸ばすためにどうすべきか」という思考を強めることができたので、自社サービスの質も向上していくと確信しました。提供価値が広がることで、競合との差別化が図りやすくなり、お客様から選ばれる企業へと成長できると考えています。
個別の学びは期待していましたが、会社としてここまでマーケティングに関する共通認識が取れると思っていなかったので、想像以上の成果でした！たった1ヶ月間で、ここまで浸透できたことにとても感謝しています。
マーケティング研修プログラム研修後の満足度アンケート
- 全てが学びでした。
マーケティング戦略を立てていく上での進め方や考えるポイントを、講義・実践を通して学ぶことができました。 - 今回のフレームワークは、弊社の強い武器になるものを得れたと考えています。
- 実務で使える戦略策定をゼロイチで学べました。
今まで受けた研修で一番良かったです。 - マーケティングの型を身に着けることができました。また、上流だけでなく、普段の広告クリエイティブを考える際にも活かせると思います。
- 対顧客に向き合う際に、必ずこのフレームワークを頭の中に置いておき、立ち戻れるようにしておきたいと感じています。
- 非常に実践的で、短期間にも関わらず、参加メンバー全体的にスキルアップしたと感じています。
- マーケティング初心者に対しても、わかりやすい研修内容でした。
研修のベースや準備期間も余裕がありしっかり理解しながら進められました。 - このフレームワークの流れに沿って、新規ビジネスのマーケティング戦略も、考えることができると思いました。
実際に参加者のアンケートでは「実務で使える戦略策定をゼロイチで学べました」「マーケティングにおいて大切なことを学べて、実際の例などを用いて、理解が深まった」という声とともに、講師の進め方に関しては参加者全員が10段階中10点と回答し、高い満足度になっています。
――このマーケティング研修プログラムをどのような企業におすすめしたいですか？
品川様：まずはプランナーを育成したいと考える代理店様ですね。クライアントに対し、Howに導くための方向性を定義する上流段階からサービス提供を行いたいと考えている企業の方は、ヒントを得られると考えます。
あとは、自社サービスの顧客定義を行いたいメーカー様です。研修内容には、ブランドのステージを1段階引き上げるために必要な要素が詰まっており、事業における意思決定がスムーズになると考えます。
益田様：現場メンバーのマーケティングスキルを一段階あげたいと考える管理職の方や、これまで各人が自由演技でやっていたものを型化し、会社としての武器を作りたい企業におすすめしたいです。広告代理店はたくさんの競合が存在し、差別化ができないと生き残りが難しいです。その枠を超えて、選ばれ続けるには、上流を設計できるようになり、価値提供の範囲を広げていく必要があります。
さらに、社員教育はもちろん、新たなプロジェクトや支社を立ち上げる時の、チームビルディングの方法としてもよいと思います。今回10名で参加したのですが、参加者の一体感はものすごいものでした。濃厚なカリキュラムが1ヶ月間に凝縮されて学んだので、特別感がうまれ、自然と参加者同志の連帯感も醸成することができました。この連帯感は社内だけで研修を行ったのでは生み出せなかったと思います。「あれ受けたよね」「社内みんなでやったよね」というこの空気感を持てたことこそ、この研修プログラムから得られた１番の財産だと感じています。
――最後に、今後この研修をどのように活用していくのか教えてください。
益田様：今後は引き続きお客様に向けて、この戦略策定の支援を増やしていき、さらに内容を自社用にブラッシュアップしていきたいです。やはり学ぶのと自分でやるのは違います。私を中心に、実践とフィードバックを繰り返し、より社内で使えるものにしていきます。
また、今回参加できなかったメンバーに向けて近々開催することも考えています。
この研修プログラムを社内のカリキュラムとして取り入れ、弊社のコンサルティング力、会社のプレゼンスをあげていき、より多くのクライアントを成功に導ける会社へと成長させていきます。
研修プログラム紹介
マーケティング戦略 実践型研修プログラム「Marketing 5OS」：マーケティング戦略人材を育成する研修プログラム。
事業成長の要であるマーケティングの戦略策定を、独自の「顧客中心5ステップ」ワークショップを通じて、専門家陣とともに定義、体系化するプロセスを実践。1ヶ月という短期間で戦略の基本的な考え方を実践を通じてインストールできます。
| 講師紹介 | |
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suswork 代表取締役 田岡 凌京都大学卒業後、ネスレ社にてネスカフェドルチェグスト、ミロのブランド担当に。外資系スタートアップのブランドマーケティング責任者を経て、マーケティングSaaSスタートアップ CMOとして広報＆マーケティングを管掌および大手企業のデジタルマーケティング戦略を支援。 |
▼戦略人材育成の研修プログラムの詳細資料は、こちらからご確認いただけます
https://mieruca-connect.com/downloads/marketing5os/
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