Web広告運用の担当者が転職する際に検討すべきことやキャリアプランの例

現在、広告代理店や事業会社にて、広告運用者として従事されている方の中には、これまでのリスティング広告(検索連動型広告)やMeta広告などの広告運用スキルを活かし、キャリアアップに向けた転職を検討している運用担当者の方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は
- 運用型広告の運用担当者のキャリアプランの例
- 転職に当たって検討すべきこと
などをデジタルマーケティング歴約20年、1900社以上を支援してきたマーケティング会社が運営する、プロフェッショナル人材マッチングサービス「ミエルカコネクト」が解説します。
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目次
Web広告運用の担当者が手掛ける主な仕事とは?
Web広告運用の担当者が手がける主な仕事は、リスティング広告(Google・Yahoo!・Bing)の運用や、Meta広告に代表されるSNS広告(ソーシャルメディア広告)の運用などです。リスティング広告は顕在層の集客に効果的であり、SNS効果は潜在層への認知に効果的です。どの媒体に広告配信を行うのかは、出稿目的やKPIによって異なります。
運用担当者はペルソナや訴求軸、配信先を、競合分析などを通じて定めたうえで、リスティング広告やSNS広告の出稿やレポーティングを行います。
Web広告運用の担当者が転職する際に検討すべきこと
運用型広告の経験を積んだ担当者が、転職を検討する際はまず「事業会社で働く」か「支援会社で働く」かをしっかりと考えることをおすすめします。転職に当たって検討すべきことの例を、具体的に見ていきましょう。
「事業会社で働く」か「支援会社で働く」か
運用型広告の担当者が転職を検討する際に、大きなポイントとなるのは「事業会社で働く」か「支援会社で働くか」です。転職先の企業が手がける領域やミッション、提供するものが「事業会社」「支援会社」で大きく異なるためです。
事業会社が手がける領域は「自社の事業」であり、ミッションは「自社の事業拡大」です。つまり「自社の事業拡大」に繋がりえる施策であれば、柔軟に新規の施策やサービス改善そのものに挑戦できる可能性があります。Webマーケティング全般に携わるチャンスを得やすいと言えるでしょう。
一方で支援会社は手がける領域が「支援先の事業」となるため、多種多様な業種のマーケティング支援に関わるチャンスを得られます。
「この業種は検索連動型広告のCPCが高騰し続けており、Google広告での運用の場合は月次予算が〇万円以上必要そうだ」
「この業種はGoogle広告のCPCは高騰しているが、Yahoo!広告はさほど高騰していないため一件あたりの顧客獲得単価を安く抑えられる可能性がある」
といった複数業種の市況を横断的に把握できるのは支援会社に勤務するメリットの1つと言えます。
一方で「運用型広告以外のWebマーケティング施策に横断的に関わる」チャンスは事業会社に勤務するよりは少なくなりやすいです。
自分の手でどの程度の月次予算を運用できるか
「自分の手でどの程度の月次予算を運用できるか」も重要なポイントです。たとえば事業会社に転職する場合、月次の運用予算が極めて少額の場合は際立った成果をそもそも残せないでしょう。一方で月次の運用予算が極めて高額の場合、既に広告運用は代理店にアウトソーシングされている可能性が高いです。つまり事業会社で自身が担当する業務領域が「代理店のコントロール」になる可能性があります。
転職後も自分自身の手で運用型広告の運用を行いたい場合は、代理店のコントロールではなく「自分の手でどの程度の月次予算を運用できるか」も事前に確認するとよいでしょう。
広告運用以外のWeb戦略にも携われるチャンスがあるか
仮に20代で運用型広告の経験を積んだ方であっても、30代以降は別の領域にスキルを広げていきたいという場合もあるでしょう。
この場合、転職先の企業で「運用型広告以外のWeb戦略に携わるチャンスがどの程度あるか」を面接などを通じて確認することをおすすめします。転職先の企業での業務範囲が運用型広告に限定されてしまう場合、転職をする意義自体が薄れるためです。
広告運用の担当者のキャリアプランの例
リスティング広告やSNS広告の運用経験を積んだ担当者の、キャリアプランにはどのようなパターンが考えられるのでしょうか。たとえば20代に広告代理店の経験を積んだ担当者の、30代以降でのキャリアプランの例は以下の通りです。
運用型広告の経験を活かして事業会社のマーケティング責任者へと転職して数年勤務したのち、ITコンサルティングやDX化を手がける企業に正社員として転職。その後は40代以降のキャリアを見越して独立するといったキャリアプランが、一例として考えられます。
【事業会社】マーケティング責任者
30代以降に、事業会社に在籍する場合は「マーケティング責任者」の役職に就くのが基本的なキャリアプランとなるでしょう。事業会社のマーケティング責任者には、BtoBであればSEOや展示会でのオフライン集客など、BtoCであれば公式SNS運用など、「運用型広告」以外のマーケティングや、さらに製品・サービスそのものの設計・改善も求められることがあります。
よってマーケティング責任者としてのキャリアを歩むことで、自社製品・サービスの設計そのものから運用型広告の運用、SEOやオフライン集客まで幅広い業務を責任ある立場で手掛けられる可能性が高いです。
【支援会社】コンサルタント
広告代理店など支援会社で広告運用の経験を積んだ場合、30代以降はその経験を活かし、複数の法人相手にコンサルティングを行うような形に働き方を変えるのも一案です。
ただし広告代理店をはじめとする「支援会社」での勤務経験しかない場合、キャリアの中で一度は事業会社に籍を置くことにも検討の価値があります。まず支援会社の立場からは見えづらい、自社製品やサービスへのユーザーからのフィードバックに触れる機会になります。加えて運用型広告以外の多種多様な集客チャネルを扱う経験も積みやすいです。
つまりコンサルタントを目指す場合「どのような事業者の支援を主に手掛けるコンサルタントを目指すか」「その業種や職種に特化した経験や専門知識が自分にはあるか」という点も忘れず、キャリアプランを練るとよいでしょう。
副業を始める
転職をせず、現職に留まったうえで「副業を始める」という手もあります。たとえば現職が広告代理店勤務ならば、副業で事業会社の広告運用も請け、案件に携わる中でSEOやアフィリエイトなど複数の集客チャネルについても知見を広げていくということが可能となります。
広告運用の担当者が「転職」する際に利用する転職エージェントの例
リクルートエージェント
株式会社リクルートが運営する「リクルートエージェント」には2025年1月時点で52万件を超える公開求人があり、取り扱い求人数が多いためマーケティング関連の求人も多くあります。多数の求人の中から、自分に合う企業とのマッチングを実現したい場合には選択肢に入るエージェントでしょう。
運営会社 | 株式会社リクルート |
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公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
公開求人数 | 525,661件 |
広告関連職の求人数 | 公開求人:4,483件 非公開求人:1,523件 |
検索条件:「職種:広告・宣伝、Web・デジタルマーケティング・Web編集」で絞り込み(2025年1月時点)
doda
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サイト「doda」には、25万を超える求人が公開されています。加えて非公開求人を含むおよそ10万の求人の中から、求職者にマッチする求人を専門スタッフが紹介するエージェントサービスも提供しています。
広告関連の職種はもちろん、データアナリスト、データサイエンティスト・リサーチャーの職種などの求人も掲載されており、運用型広告やデータ分析周辺のスキルを活かしながら、幅広く求人を探したい方にとって利便性が高い転職サービスです。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公式サイト | https://doda.jp/ |
公開求人数 | 254,952件 |
広告関連職の求人数 | 4,286件 |
検索条件:「職種:広告宣伝、Webマーケティング(ネット広告・販促PRなど)」で絞り込み(2025年1月時点)
ワークポート
株式会社ワークポートが運営する「ワークポート」は公開求人数が10万件を超える、豊富な求人数を取り揃えています。IT業界や製造業の求人数が多く、特にエンジニア求人が充実している中で、広告関連の求人も比較的充実しています。
運営会社 | 株式会社ワークポート |
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公式サイト | https://www.workport.co.jp/ |
公開求人数 | 112,327件 |
広告関連職の求人数 | 643件 |
検索条件:「職種:広告運用・制作進行管理(Web広告)」で絞り込み(2025年1月時点)
広告運用の担当者が「副業」する際に利用するフリーランスエージェントの例
前述の通り、運用型広告の運用担当者のキャリアプランには「副業を始める」というものもあります。本業では広告代理店に勤務しつつ、副業として事業会社のWebマーケティング戦略に携わるといった柔軟な働き方が実現できるためです。
広告運用の副業・複業案件を探せるフリーランスエージェントには、デジタルマーケティング歴約20年、1900社以上を支援してきたマーケティング会社が運営する「ミエルカコネクト」が挙げられます。
ミエルカコネクトではマーケティング戦略立案やリスティング広告運用、SNS広告(ソーシャルメディア広告)の運用案件などを多数取り揃えています。案件継続率は95.9%*であり、業務委託で案件を受ける方にとって、広告運用の仕事にありがちな「条件のミスマッチ」が起きづらいエージェントです。
*2020年10月~2022年2月間の契約更新の平均継続率
ミエルカコネクトではこれまでの支援実績を活かし、厳選した大手企業の案件を多数取り揃えています。なおかつマーケターの方にミエルカコネクトに登録いただいた後は、マーケティング歴15年以上の役員クラスのスタッフがお一人お一人面談を実施しています。
ぜひ「まずは運用型広告のスキルを活かした副業を始めてみよう」とお考えのマーケターの方は、ミエルカコネクトに登録してみてはいかがでしょうか。会員登録は無料です。
\ 大手企業の案件多数 /
運営会社 | 株式会社Faber Company |
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公式サイト | https://mieruca-connect.com/marketer/entry/ |
案件数 | 非公開(約1,900社の取引実績*・大手案件多数) |
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広告運用の担当者が働く先としての「事業会社」「支援会社」の違い
最後に、改めて広告運用の担当者が働く先としての「事業会社」「支援会社」の違いについてまとめます。自分がどのようなキャリアプランを描くのか、働き方のメリット・デメリットを比較する際の参考にしてください。
また「事業会社」「支援会社」のどちらで働くべきか、判断がつかない場合は「副業を行うこと」を前向きに検討することもおすすめします。
事業会社で働くメリット・デメリット
メリット
- 運用型広告の運用だけでなく多種多様なマーケティング施策の立案・実行に携わるチャンスが生まれる
- 自社製品やサービスに対するユーザーのダイレクトな反応に触れることができる
デメリット
- 運用型広告の運用以外の業務が発生する可能性が高い
- 代理店のコントロールが主な業務内容になる可能性がある
ジェネラリストとしての活躍、自社事業・サービスの拡大に貢献していきたいという方は、事業会社への転職がよいでしょう。
支援会社で働くメリット・デメリット
メリット
- 多種多様な業種のクライアントの運用型広告の運用を担当できる
- 運用型広告の運用の業務に集中して取り組みやすい
デメリット
- 抱える案件数が多く、特定製品・サービスの改善に深く関わりづらい場合がある
- 「入稿」「分析」「レポーティング」「営業」など各工程が分業されているケースがある
スペシャリストとしてスキルを磨いていきたい、専門性を高めていきたいという場合には、支援会社のほうが相性がよいかもしれません。
広告運用担当者として転職を検討しているなら「ミエルカコネクト」へ相談
今回は運用型広告のスキルを活かした転職のポイントやキャリアプランについて解説しました。
運用担当者として「これまでの経験を活かして、副業案件を受注して収入を伸ばしたい」「副業案件の受注をきっかけに、さらにキャリアアップしていきたい」という方は、ぜひ「ミエルカコネクト」にご登録ください。
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