Webマーケティング人材に必要なスキルとは?身に付けたい9つのスキル
Webマーケティングの重要性は年々高まっていますが、Webマーケティングを行うための具体的なスキルはよくわからないですよね。
この記事では、Webマーケティング人材に求められるスキルとスキルアップ方法をまとめています。
併せて、Webマーケティングの人材育成を自社で行う前に知っておきたい情報も紹介します。
これからWebマーケティングを本格的に行いたい企業の方やWebマーケティングスキルを習得したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Webマーケティング人材に求められる2つの必須スキル
Webマーケティングを成功させるために必要なスキルとは、「Web上のマーケティング活動を優位に行う技術」と「顧客理解を徹底する想像力」です。
1.Web上のマーケティング活動を優位に行う技術
Webマーケティングを行う上では、大量にあるWebサイトやSNS、Web広告の中で優位にマーケティング活動を行う技術が求められます。
総務省の「通信利用動向調査」では、2021年の個人のインターネット利用率は82.9%と発表されました。
日本人の大多数が日常的にインターネットを使用していることから、企業もオンライン上の広告宣伝活動を積極的に行っています。
実際に総務省の「通信利用動向調査(企業編)」では、2020年の企業のホームページ開設率は90.1%、2018年に行われた同調査では、企業のソーシャルメディアサービスの利用率が36%という結果が出ています。
このように、多くの企業がWebマーケティングに取り組む現代では、競合他社のWebサイトやSNS、広告に埋もれてしまわないWeb戦略が必要です。
Webマーケティングスキルとは、データや情報に基づく適切なアプローチ方法を選択し、Web上で効果的に自社商品やサービスをPRしていく技術といえます。
2.顧客理解を徹底する想像力
Webマーケティング人材は、テクニカルな面だけでなく顧客理解ができる力も必要です。
ターゲット層の心理や行動原理、置かれている環境や状況を想像して理解しなければ、心をつかむWebマーケティングはできません。
ターゲットユーザーが興味を持って思わずクリックするようなWebマーケティングには、ターゲットの目線をもつ姿勢が欠かせないのです。
また、Webはターゲットユーザーに閲覧をされたとしても、行動までは起こしにくい特徴があります。
そのため、ターゲットユーザーの目を惹くだけでなく「どのようにアプローチしたらアクションを起こしたくなるのか」まで考えることが大切です。
Webマーケティングを行う上で身に付けたいスキル7選
Webマーケティング人材が身に付けたい具体的なスキルは、以下の7つです。
- Webに関する知識と理解
- マーケティング力
- 情報収集能力
- データや情報の分析能力
- クリエイティブ力
- コミュニケーション能力
- 改善に取り組み続ける継続力
順に説明します。
1.Webに関する知識と理解
Webマーケティングで最初に身に付けたいスキルは、Webに関する知識と理解です。
Webマーケティングは、Webサイトを構築・改善するだけでなく、Web広告やSNSの活用・運用をすることもあります。
そのため、WebサイトやSEOに関する基礎知識はもちろんのこと、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告など、広告手法に関する知識も必要です。
宣伝する商品やサービスの特徴、ターゲット層の属性に最適なWebマーケティングを行うため、Webに関する知識は積極的に吸収しましょう。
Webに関するスキルを向上させるためには、書籍やセミナー、動画などで知識を習得する方法があります。
Webはアップデートサイクルが早いので、最新情報を学ぶことがポイントです。
また、WebサイトやSNSを実際に自分で運営することで、Webの特性、運営方法などを実践的に学べるため、よりWebに関する理解が深まります。
2.マーケティング力
前述のとおりWebを有効活用するための知識は必要ですが、マーケティングの基本的な知識と戦略的思考も身に付けたいスキルです。
求めている成果に最適な各広告媒体を活用して認知拡大や販売促進を行うことは、あくまでマーケティング施策の一環です。
そのため、Webマーケティングの効果を最大化させるためには、マーケティングの基礎が必要となります。
具体的には、KGI(目標達成指標やKPI(重要業績評価指標)、KDI(行動目標)など目的を達成するために必要な指標やフレームワークを活用する知識は、Webマーケティングにおいて欠かせません。
マーケティングの基本を習得する方法としては、書籍を読む、セミナーやオンラインスクールに参加する、動画を視聴する、Webサイトなどで学ぶなどがあげられます。
3.情報収集能力
Webマーケティング人材には、情報収集能力も必要不可欠といえます。
効果的なWeb戦略を立てるためには、自社製品・サービスに関する情報やターゲット層に関する情報だけでなく、競合他社の情報、トレンド情報などを集めることが重要です。
また、大量の情報の中から必要な情報や質の高い情報を取捨選択する力も求められるでしょう。
情報収集能力を向上させるためには、日ごろからさまざまな情報にアンテナを張ることが大切です。
たとえば、毎日ニュースをチェックする、テーマや目的を決めて情報を集めてみるといったことがあげられます。
情報収集をする際は、情報源やデータを確認して情報の信憑性を見る癖を持つようにしましょう。
4.データや情報の分析能力
Webマーケティング人材には、データや情報を分析する能力が欠かせません。
収集したデータや情報から論理的に成果を出す施策ができれば、効果的な広告媒体を選択することや、ターゲットユーザーのニーズに合わせた訴求力のある広告を出すことができます。
また、Web広告を運用する際には、実際のクリック数や閲覧数、購入人数などから改善策を打ち出すことが大切です。
そのためには、目標数値と現状の数値を比較して、原因やユーザーの傾向などを的確に把握する能力が求められます。
加えて、ユーザーの流入経路やWebサイトの滞在時間などを見るためには、解析ツールを使いこなすスキルも必要でしょう。
データや情報を見る際に分析の切り口を多角化する、情報を論理的に捉えるようにする、データと主観を分けるといったことを意識すれば、分析力アップにつながります。
5.クリエイティブ力
Webマーケティングには、クリエイティブ力も重要です。
競合他社と同じような方法・似た広告を使っていても、消費者に商品やサービスの印象は残りません。
ターゲットユーザーに商品・サービスの魅力を最大限伝えるためには、ターゲットやトレンドなどを理解したうえで、オリジナリティのあるWebマーケティングを行う必要があります。
そのため、多角的な視点や発想力、ライティングスキルが求められます。
クリエイティブ力を磨くためには、さまざまな分野の物事に触れるようにしましょう。
おすすめの方法は、日常生活で疑問に思ったことや印象に残ったことをメモしておくことです。
後からメモを見返すと、自分の知識が少ない分野が見えてきたり、思わぬアイディアが浮かんできたりします。
また、有名なWeb広告やCMに話題性がある理由を考えてみるのも良いでしょう。
6.コミュニケーション能力
Webマーケティング人材は、コミュニケーション能力が必須です。
外注する場合、Webマーケターに求める成果とPRしたいものの特徴や魅力を正確に伝えなければ、Webマーケティングで期待する効果は得られません。
同様に、インハウスでWebマーケティングを行う場合も関連部署と連携を取る必要がありますし、フリーランスのマーケターの場合はクライアントのニーズを正確に汲み取る能力が求められます。
コミュニケーション能力は、自分から積極的に人に声をかけたり、人と関わる際に傾聴する姿勢を意識したり、自分の考えを簡潔に述べる練習をすることで鍛えられます。
7.改善に取り組み続ける継続力
Webマーケティング人材は、コツコツと改善をしていく継続力も求められます。
WebサイトやSNSを運営する場合は、情報更新をしていく際に閲覧数などから更新する内容や書き方を改善していく必要があります。
また、Web広告の場合も効果測定に基づいて、より成果が出るよう調整を行います。
Webマーケティングは明確な正解がないため、施策がすべて成功するとは限りません。
しかし、目標達成に近づくためには、数値と向き合って広告効果を最大化させる施策を粘り強く考え続けることが大切です。
継続力を強化するためには、毎日作業に取り組む時間を決める方法が良いでしょう。
また、Webマーケティング効果を記録することで、モチベーション向上につながるうえに成功パターンが見えてくることもあります。
Webマーケティングの重要性が高まっている一方で人材育成は困難な状況
Webマーケティングができる人材の需要は年々高まっていますが、Webマーケターの人材育成は困難な状況です。
2020年(株)シンクロの調査では、「マーケティング部門の役割が拡大している」と回答した経営者やマーケティング責任者が72.3%に上ることがわかりました。
Webアフターコロナ時代の経営において、マーケティング部門の役割が拡大していると回答した人は72.3%と、多くの経営者およびマーケティング責任者・マネージャーが、デジタルマーケティングの重要性が高まったと考えていることが明らかになりました。
引用元:重要度が高まるアフターコロナのデジタルマーケティング。9割の組織がもつマーケター育成の課題とは?
インターネットの普及に加えて、新型コロナによる外出自粛と巣ごもり需要によって人々の生活と消費活動がオンラインと密接になったことから、Webマーケティングの重要性は高まっていると考えられます。
一方で、同調査では90%以上の企業が「マーケティング教育を担える人材が不足している」と回答したこともわかっています。
理由はマーケティング人材要件の明文化ができていないことや、研修が整備されていないことで、Webマーケティングの人材育成を社内で行う難しさが浮き彫りになりました。
また、マーケティング教育を担える人材について、90%以上が「不足している」と回答。
研修の種類別に「研修が整備されているか」を伺う質問について、「外部講座・イベントの参加支援」以外のすべての項目で、70%以上が「整っていない」と回答しました。
また一方で、人材育成のベース環境の整備について「人材要件の明文化ができているか」を伺う質問について、80.2%が「できていない」と回答。
引用元:重要度が高まるアフターコロナのデジタルマーケティング。9割の組織がもつマーケター育成の課題とは?
このような状況でWebマーケティングを成功させるためには、外部人材の力を借りることも一つの方法です。
外部のWebマーケティング人材は専門的な知識とスキル、複数社でのマーケティング経験があるため、会社が求める成果に最適なWeb戦略を立てることができます。
また、外部のプロを社員と協働させることで、専門的かつ実践的な知識や考え方、ノウハウが社員に蓄積されるので、書籍や研修以上の人材育成になる可能性が高いでしょう。
これから本格的にWebマーケティングに取り組む方は、「ミエルカコネクト」の利用がおすすめです。
「ミエルカコネクト」は、Webマーケティングができる外部人材を求めている企業とWebマーケターをつなぐサービスを行っています。
Webマーケティングの専門知識を持つエージェントが仕事内容に最適な人材を紹介するので、案件のミスマッチを防ぐことができます。
即戦力になる外部のWebマーケティング人材をお探しの方や、これからWebマーケターとして活躍したい方は、「ミエルカコネクト」を活用しましょう!
まとめ
本記事では、Webマーケティング人材に必要なスキルを紹介しました。
Webマーケティングのスキルとは、Web媒体と顧客を徹底的に理解したうえで、Web上のマーケティング活動を優位に行う技術です。
Webマーケティングスキルを習得するためには、多種多様な広告媒体や専門的な知識だけでなく、マーケティングの基本やクリエイティブ力などを一つひとつ身に付ける必要があります。
そのため、社内でWebマーケティング人材を育成することが困難な状況になっていることも事実です。
Webマーケティングに精通した人材がいない場合は、外部の専門家に委託することも一つの方法といえます。
外部のWebマーケティング人材を活用して、成果の出るWebマーケティングを行いましょう!
この記事を書いた人
奈良 優作 / Nara Yusaku
京都大学在学中にWebマーケティング会社の立上げに携わり、3年従事の後、株式会社NIBALを創業。SEM戦略の立案に強みを持つ。戦略の検討からSEOコンテンツ制作まで対応しサービス立上げなどに深くコミット。京都の中小企業様~上場企業まで幅広く支援。
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