【広報担当必見】失敗しないSNSブランディングとは?
マーケティング施策を考える際に、もう無視できないほど大きな存在になっているのが「SNS」です。10年ほど前は消費者向け(toC向け)のマーケティング施策と言われていましたが、SNSマーケティングは法人向け(toB向け)にもメリットがあり多くの成功事例があります。ただ実際に私たちが見ているアカウントは氷山の一角にすぎず、多くのアカウントが日の目をみることがなく更新が止まっている状態になります。その理由は極めてシンプルで日々アルゴリズムが変わる「SNS」+ 曖昧な概念である「ブランディング」という性質を把握しきれないからです。
今回の記事では、SNSマーケティングを成功させるために最優先事項である「SNSブランディング」についてメリット、注意点、事例をベースにお伝えしていきます。
目次
SNSブランディングとは?
SNSブランディングとはSNSを活用して「指名買い」を狙う手法です。もっと簡単にいうと消費者の「頭の納得」と「心の納得」を獲得していくことです。「頭の納得」は、とてもシンプルでどれだけコストパフォーマンスがいいか、日常生活の鬱憤を無くしてくれるかという実利的な観点です。もう一方の「心の納得」は、思い入れ、感情移入といった側面が強く、『この商品は私のために作られた』と感じてしまうほどの説得力があります。これら2つの「頭の納得」と「心の納得」を促し、指名買いしてもらうのがブランディングの本質です。
SNSブランディングにおける7つのメリット
実は、SNSブランディングは先ほど述べた指名買い以外にも7つメリットがあります。
ブランディングは、大手企業にだけ必要なわけではなく、中小企業でも必要な要素であり、うまくいけば大手を超えるほどの効果を発揮します。だからこそ中小企業の方々にもSNSブランディングの良さを感じていただきたいです。
認知度向上
ザイアンスの法則(単純接触効果)といわれる心理学的側面を利用した考え方です。基本的にブランドをみる回数が増えるほど商品に愛着が湧き、特別な理由がなくても親近感という理由で潜在的に選ばれます。Twitterのような拡散性が高いSNSでは口コミ投稿、リツイートなどで拡散され、認知度が高まります。
単価向上
円安の影響で輸入品の費用をあげないといけない状況でもブランドに理解を示してくれます。また理由を伴う単価向上の場合、理解を示し、100円高くなったからといって他の商品を購入するということは防げます。
リピート率向上
先ほども述べた「頭の納得」と「心の納得」を獲得できれば、一度試して実利的に良さを感じ、さらにブランドへの愛着心も生まれます。そうすれば自ずと、もう一度購入したい、同じものを部屋に置きたいと感じるでしょう。
さらに日々新しい商品ブランドができてくる中で、消費者に選ばれるためにはリピート率を向上させることが売上確保にも大きくつながります。
バルク購入
バルクという意味は、束という意味で使われることが多く、商品を揃えたくなることです。例えばあなたがiPhoneを使っていたら、自ずとMacbookを選んでしまうといったことです。一度なにかの商品に愛着をもってもらえば関連する商品も購入してくれます。(ちなみに僕は、Ankerの虜になってしまっています。。)
広告費用の削減
もし、Twitterのヘッダー部分に広告を掲載する場合、契約内容にもよりますが、100〜1,000万円の費用になります。またTikTok、Instagram、YouTubeショートなどに掲載するにしてもそれなりの効果を得るためには100万円単位の広告予算を用意する必要があります。ただリツイートが伸び、Twitterトレンドに無料で掲載されてしまえば人件費のみで広告費用と同じ効果を得ることができます。また中小企業こそ、リスティング広告の単価が上がっている今、費用を抑えつつ、認知度向上ができるでしょう。
アライアンス機会の創出
自社ブランドの魅力を生かし、シナジー効果が生まれるアライアンスの機会も生まれていきます。例えば、ガソリンスタンド大手「ENEOS」×「ファミリーマート」がアライアンス契約を結び、ガソリンを入れている間に買い物まで済ますという実利的なメリットを提供できたことがあげられます。このような形で別の業種、業態の企業と関係値を創り、ブランディグができれば選ばれる企業になっていくでしょう。
人材採用
消費者は、社員になる可能性があります。SNSは特に個性が出るため表現方法、企業の理念などに共感し「一緒に働きたい」と感じる方もいます。だからこそ企業を内側から強くする方法としてもSNSブランディングは大きな役割を果たしています。
事例から紐解く成功パターン
概念的な話はわかっていただいたかと思います。次に実際に事例を用いてどんなふうに成功しているのかまとめていき、なぜ成功したのかを分析していき再現性のある考え方をまとめていきます。
「モノ、サービス」を主軸にした成功事例
ことりっぷ
画像引用:ことりっぷ Instagram
旅行・おでかけメディアのInstagramアカウントです。地産地消、その土地のおいしいもの ・ストーリーのあるお店や場所 ・わざわざ足を運びたくなる風景など、日本全国のすてきなスポット、かわいいものを紹介しているアカウントです。優しいトンマナと年に何回か開催される写真コンテストでは、1回のイベントに3,000人が参加します。このように普段からなにか情報を得る時は、ことりっぷに頼むという「指名買い」を狙えています。
「人」を主軸とした成功事例
株式会社BEEM
画像引用:株式会社BEEM TikTok
TikTokマーケティングを行っている企業です。TikTokをインストールした方なら一度は見たことがあるかもしれません。この企業はBtoB向けの企業ですが、SNSを活用して認知度向上に成功しています。ほとんどの動画の再生回数が10万以上あり、100万回を超えている動画もあります。TikTok経由で人材採用が決まるなどSNSブランディングによるメリットを体現しています。
成功したポイントとは?
もちろんいくつか要因はありますが、最も大きいところでいうとなぜ指名買いされるのかを言語化できているからだと考えます。マーケティングはHOWの追求で、ブランディングはWHYの追求と言われている通り、「なぜ選ばれるのか」を説明できます。つまり、今後ブランディングの方向性を考える時、なぜお客様は、指名買いをしてくれるのかということを言語化でき、その解像度が高ければ高いほどブランディング施策として優れています。
例えば、株式会社BEEMの場合、TikTokマーケティング支援をしている会社ということであれば、実際に自分達が成果を出しているということが最もわかりやすいブランディングになります。もちろん商品のトンマナの相性もあり洗練された商品の場合、相性はいまいちと感じる方も一定いるでしょう。ただもしあなたがSNS担当者だった場合、トンマナさせあってしまえば、指名することを躊躇うことはないでしょう。
SNSブランディングの注意点
ここまでSNSブランディングの必要性を感じていただいたかと思いますが、実際に運用するにあたって注意しなければいけないことがあります。
プラットフォームの規約違反
SNSマーケティング、ブランディング支援会社には、規約違反の方法を提案する企業もあります。例えばフォロワー購入です。
一時的にフォロワー数は増えますが、エンゲージメントが低いと淘汰されてしまうこともあるので短期的にみれば良さそうに見えますが、長期的にみればアカウントが停止される可能性もあるので規約違反は注意しましょう。
SNSの特徴を踏まえた投稿
SNSといってもTikTok、Twitter、YouTube、Instagramとでは投稿スタイルからウケがいい投稿コンテンツとかなり違います。SNSブランディングをするにあたり、どのプラットフォームで戦うのかを考える必要があります。この媒体選定はSNSブランディングの実務経験がないと判断ができない場合が多いです。
制作工数
社内で制作する場合、基本的に一人でできることには限りがあります。またSNSの特性上、同じものコンテンツを複数の媒体に展開することができますが、運用するとなると1媒体が限界な印象です。動画の撮影はできるけど、編集、投稿までをお願いしたいなどといった形で外注するのも効率的に成果を出すために必要です。
SNSブランディングを成功に導くプロを活用
SNSを活用したブランディングは消費者向け(toC向け)、法人向け(toB向け)どちらにとっても重要であることが分かったと思います。しかし、冒頭でも述べたように、なんとなしに始めてリソースがなく更新が止まってしまったり、企業の目指すブランディングの形とSNSのプラットフォームが合ってなかったりと、難しい部分があるのも確かです。
弊社のマーケティング専門のフリーランス・副業人材マッチングサービス「ミエルカコネクト」では、SNSブランディングを理解したマーケターのご紹介が可能です。
自社のブランドに合った媒体選びから投稿の企画、実際の投稿もご支援します。
などという課題がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
SNS・広報PRのプロマーケター
Webマーケ支援会社にてPR担当者としてSNSの企画・実行を実施。Instagram・Twitter・YouTubeのSNSマーケティングを得意とする。自身の事業において電子書籍の出版経験もあり。
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