【TikTokでドラマ⁉バズ動画を連発し、わずか40本で総再生数7000万回超】俳優経験のある異色のSNSマーケター多田智さん
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今回ご紹介するのは、SNSマーケターの多田智さん。
俳優経験を活かしてTikTok上で、数々のヒットコンテンツを生み出しています。1動画あたりの平均再生数は、約162万回。日本一(2021年9月末時点)を獲得されているそうです。
バズる動画の作り方や縦型ショート動画市場について伺いました。
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目次
コロナをきっかけに、役者だけでなくSNSマーケターに
ー初めまして。まずご経歴について伺えますか?
多田様:
初めまして。私は5歳から中学卒業まで、中国で過ごしていました。中国語がペラペラですし、中国通でもあると思っています(笑)。
その後、日本の高校を卒業してから、役者として活動していました。恋愛バラエティ番組「恋んトス シーズン7」(TBSテレビや動画配信サービスParaviで放映)、軽井沢プリンスホテル、東武動物公園などのCMにも出演しています。
新型コロナウイルスを契機に、監督やプロデュース活動も開始しました。
直近だと、TikTokでショートドラマを公開しており、フォロワー数30万人を超えました。こうした経験を活かして、TikTokやYouTubeなどの縦型ショート動画を中心とした動画制作やコンサルティングも行うようになりました。
また、デジタルマーケティングを支援する会社で働いていたこともあるので、WebマーケティングやSEOなどについてもある程度経験があります。
ー役者として活躍するなか、なぜ別の領域でも挑戦をしようと思われたのでしょうか。
多田様:
コロナ禍の中で、売れている一部の役者さんにしか仕事がこなくなってしまったんです。「このままだとお芝居ができなくなる…」と危機感を覚えたことが転身のきっかけになりました。
その時に、「ショート縦型ドラマ」という存在に目を付けたんです。
もともとデジタルコンテンツが大好きで、色々と調べるのが日課になっています。特に最先端を走る中国の動向はかなりチェックしていて、当時はショート縦型ドラマが流行していました。
日本でも必ず流行するだろうと予測し、これまで役者をやっていた自分自身の強みを活かすことができると考え、挑戦を始めました。今では日本の企業でも、ショート縦型ドラマを作り始めており、流行り出しています。先行して経験をつめたことはアドバンテージになっていると思います。
未経験から始めた動画編集。俳優経験が大きなアドバンテージに
ーもともと動画の編集経験はあったのですか?
多田様:
動画編集は全くの未経験でしたね。そこからコツコツと勉強を続けたことで、何とか動画制作ができるようになってきました。
YouTubeにも挑戦してみたんですが、うまくはいきませんでした。きちんとした動画を出すのに1年近くかかってしまうこともあり、スピードとクオリティーをどう両立させていくか、を突き詰めていくきっかけになりました。
ただ、俳優経験があることは大きなプラス要素でした。演者としてやっていたからこそ、こんな動画を完成させたいというイメージが膨らんでいきます。そのイメージ通りに動画を作っていけばよかったので、動画制作自体にはそこまで苦労はしていないかもしれません。
ー動画を作りたいけれど、経験がなく躊躇している方も多いと思います。どうすれば動画編集のスキルを高めていけるのでしょうか。
多田様:
テーマを決めて編集をし続けることが、技術(スキル)を身に着ける近道ではないかと思います。まず面白いと思ったコンテンツをひらすら参考にして、編集をし続けることで自然と技術やノウハウが身についていくのではないでしょうか。
私も以前はテレビ番組に触発されて、街ロケの動画ばかりを作って投稿している時期がありました。
これを1年続けてたらかなり上達したんですよ。何かをお手本にしてまず真似してみることがスキルを高めるきっかけになると思います。
縦型のショート動画で重要なのは「つかみ」と「起承転結」。Tiktokフォロワー数30万人超えの動画制作術
ー動画の中で、「縦型ショートドラマ」というジャンルに注目された理由は?
多田様:
私が常に意識しているのは、中国です。
現代ではデジタルコンテンツにおいて最先端を走り、1年スパンでどんどん成長しているので、「今中国では何が流行しているのだろう?」というのを日々、研究しています。
そんな中国では、2016年ごろから縦型ショート動画が爆発的な人気を呼んでいます。
芸能人ではなくとも、一般ユーザーでも動画を投稿して楽しめる。非常に画期的でしたし、新しい視点でした。
その後、「踊ってみた」や「トークコンテンツ」が中心だったのが、段々と「ショートドラマ」と呼ばれるコンテンツが増えていったんです。
これは日本でも流行るだろうと予想して、「ごっこ倶楽部」を立ち上げました。これまでに40本ほど動画を公開し、総再生回数は計7000万回超。右肩上がりで成長しています。
ー運営中の「ごっこ倶楽部」。一体、どんなアカウントなのですか?
多田様:
根底にあるテーマは、「愛」です。
デジタル化で希薄化しているからこそ、ドラマを通じて人間やアナログの良さを伝えていきたいと考えています。なので、全ての動画において、’完全なる’バッドエンディングがありません。
制作しているメンバーは、役者やフリーのカメラマンを中心とした、20代中盤~30代中盤までの6人です。
など様々な種類を制作しています。
絶対に面白いと思うので、ぜひ見てください!
@gokko5club あなたならどうしますか? #友情 #夏の思い出 #愛こそすべて #pr
♬ Collapsing World – 初梦
ー動画を作るうえで、意識されていることは?
多田様:
最初の2秒を特に意識しています。
企業のPR動画で考えると、ユーザーは選んでその動画を見ているわけではありません。
いかに最初で興味を持ってもらえるかが大切です。
どんなに有益な情報であっても、冒頭が面白くない、もしくは怪しそう場合は容易にスキップされてしまいます。そんな中でも、最初の2秒は強制的にユーザーの目に入ります。例え飛ばしてしまったとしても、後々また見てみようと思ってもらえるように作るといいと思います。
短い動画であったとしても、起承転結をつけることが重要です。
起承転結がなければ、その動画で一体何を伝えたいのかが伝わりにくく、見ているユーザーもスッキリしないことが多いです。(たとえ広告だとしても、ユーザーに納得感を持って視聴してもらうことが大切だと言い換えることができます)
支援企業でも、100万回再生のバズ動画を制作。支援する際に大切にしていることとは?
ー自分たちでチャネルを運営するだけでなく、クライアントのご支援もされているそうですね。どんなことをされているのですか?
多田様:
企業の公式TikTokや公式Youtubeチャンネルのコンサルティングやプロデュースを担当しています。
半月に1回ほど打ち合わせをして企画を練っていき、どのようなターゲットにコンバージョンをしてもらいたいかを丁寧にすり合わせながら、動画の制作を進めていきます。
オーディエンスや流入状況の分析だけでなく、企画立案から撮影、動画編集まで一気通貫で担当できるところが私たちの強みですね。
直近だと、とあるエステサロン様のアカウント運営をご支援しています。
「求人への応募者数を増やしたい」とのことだったので、まず会社の魅力が伝わるように業務をしている様子などを動画にして配信していきました。
再生数100万回超のバズ動画の制作に成功しただけでなく、約1月でTikTokのフォロワー数は5,000人を突破。2か月でTikTok経由で24人の応募があり、2人採用することにつながりました。
ー動画制作では、どのようなことを依頼できるのですか。
多田様:
企画から編集まで動画制作における全てをお任せください!支援例は以下です。
- 企画提案
- 既存コンテンツの分析から、企業のコンセプトに合うような新たな企画を提案。
- 脚本作成
- ドラマコンテンツなどをベースに魅力を引き出すセリフでキャッチーな脚本制作。
- キャスティング
- 企業や企画のコンセプトに合致する役者をキャスティング。
- 制作・撮影・編集
- TikTokやYouTubeのプロであるスタッフが撮影を担当。
その後、専門の知識を持つスタッフが制作や編集を行い、ハイクオリティな作品を納品。 - コンサルティング
- 一回だけのショット相談だけでなく、3か月などでの定例相談もお受けしています。私だけでなくチームメンバーも同席し、複合的にご支援いたします。
(※上記でお話したエステ支援がこちらにあたります)
最初の企画から完成品の編集まで、一連の流れを私たちだけで担当できるのは大きなメリットだと考えています。複数の会社にお願いする場合よりも、コストを抑えられるだけでなく、スピーディに進めていくことが可能です。
また、私自身が、縦型ショート動画で先行している中国の流行を取り入れてプロデュースやコンサルティングができることも強みです。
日本で縦型ショート動画の市場を盛り上げていきたい。「夢は全国の映画館で作品を上映すること」
ーミエルカコネクトに登録された理由と、どういう部分に期待をしていますか?
多田様:
自分一人だけだと企業案件を取るのがなかなか難しい部分もあります。ミエルカコネクトであればWebマーケティングに理解のある社員さんが揃っているので、マーケターに寄り添って支援してもらえることが魅力に感じました。
自分自身の学びになることも沢山あると思うので、色々な企業様とチャレンジングなお取り組みをしていきたいです。
ー今後はどんなことに取り組んでいく予定ですか?
多田様:
実は結構壮大な夢があって、全国の映画館で「ごっこ倶楽部」の作品を流すことが目標です。
現在は、TikTokの登録者数が30万人を超えているんですが、全く満足していません。
これからも挑戦を続けて50万、100万と登録者数を増やしていき、その過程でもっと多くのことを吸収していきたいです。
そして、そこで学んだことをクライアントに還元し、縦型ショートの動画市場を盛り上げていきたいです。それこそ中国に負けないくらい日本でも盛り上げていけたらいいですね。
この記事を書いた人
志賀 友樹
大学卒業後、全国紙記者を経て、Faber Companyへ入社。オウンドメディア「キャリアの海」の立ち上げを経て、広報を担当。Twitter:@comcom30399
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