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企業がYouTubeチャンネルを始める際の外注化の方法・費用・後悔しないための注意点

企業がYouTubeチャンネルを始める際の外注化の方法・費用・後悔しないための注意点

YouTubeを始める企業が増えている

YouTubeは世界中でユーザー数が増加しており、ミエルカコネクトで調査したレポートによると、日本でも企業が活用しているSNSランキングの1位にランクインしています。

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SNS実態調査レポート『マーケ担当のSNS活用実態調査』

また、各SNSの利用率を見てみると、YoutubeはTwitterやInstagramよりもアクティブユーザーが多いことがわかります。

引用:ガイアックスソーシャルメディアラボ
2022年10月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(Twitter、Instagram、TikTokなど13媒体)

YouTubeをビジネスで活用すれば、いままで接触できなかった顧客層へのアプローチなど、新規顧客の開拓に向いている手法といえます。
さらに、YouTubeのアルゴリズムは、的確に「その動画内容に興味がある人」におすすめをしてくれます。したがって潜在層へ効果的にリーチできる点が強みです。
いまや、企業がYouTubeを始めるのが当たり前の時代となってきました。

さて、今回は企業がYouTubeを始めるうえで一度は考えるであろう「YouTube制作の外注化」について、実際に11チャンネル運営中の私が考える、外注化のメリット・デメリットや気になるコスト、後悔しないように気をつけてほしい注意点についても、詳しくお伝えします。
この記事ひとつ読み終えた頃には、YouTubeの始め方、また外注化について、皆さんの不安が少しでも解消されますように。出し惜しみなくすべて書きます。

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YouTubeを外注するかの検討

まず、企業がYouTubeを始める方法について以下の3つのパターンがあります。

①自社でまずやってみる
②一部外注化する
③すべて外注化する

どのパターンで始めるかを検討するにあたり、そもそもYouTubeチャンネル運営はどのような流れで行うのか以下にまとめました。 

YouTubeチャンネル運営の流れ

YouTubeチャンネル運営の流れ

①企画

  • 市場調査
  • 競合調査
  • テーマ決め
  • 構成検討
  • 演者決め
  • 骨子の作成
  • 台本作成
  • サムネ/タイトル考案

②撮影

  • 撮影場所準備
  • 機材/カメラマンの手配(社員が担当する場合も)

③動画編集/サムネイル制作

【動画編集】

  • カット/テロップ/SE(効果音)/エフェクト
  • 動画チェック(誤字脱字など)
  • 修正対応

【サムネイル制作】

  • 素材集め
  • キーワード/デザイン検討
  • 制作

④投稿準備

  • 動画/サムネイルのアップロード
  • タイトル検討
  • 概要欄の記載(検索ワードを意識した内容)
  • タグ付け

⑤分析

  • アナリティクス分析
  • 改善提案

上記を見ていただくと分かるとおり、案外やることは多岐にわたります。
しかも、YouTubeは投稿し続けていくものですので終わりはありません。
専任の社員を配置すればできるかもしれないですが、私がお話を聞いていると、なかなか難しい企業も多いようです。

YouTubeを外注する代表的な例

YouTubeチャンネル運営を外注するにあたって、どこを社外に発注するのか、代表的なのは以下の3つです。

  1. 動画編集のみ外注する(企画・撮影は自社で行う)
  2. 撮影から編集まで外注する(企画は自社で行う)
  3. YouTube運営をすべて外注する

当然ですが、外注するとコストがかかり、一方、社内だけでは難しいという部分もあります。 社内のリソースやコスト面はもちろん、YouTubeチャンネルの目的、運営することで何を実現したいか?等をよく考えて選択する必要があります。

次の章から外注の例に沿って、メリット・デメリットや、外注の際の注意点について解説していくので、社内で行うのか、外注してプロの力を借りるのかの参考にしてください。

動画編集のみ外注する

企画は自社で考え、動画編集のみ外注する場合、主に3つの外注先があります。

  1. クラウドソーシング
  2. フリーランス(個人)
  3. 制作会社

それぞれメリット・デメリット・依頼する際の注意点を述べていきます。

クラウドソーシングに依頼するメリット・デメリット

【メリット】

  • とにかく安く編集してもらえる

【デメリット】

  • 信頼できる編集者を見つけるのに苦労する
  • クオリティにばらつきがある
  • 継続依頼が難しい場合もある

最近では特に格安の編集者が多くなっています。
例えば、動画尺が8分程で5,000円くらいで外注化できるのです。
とにかくコストを抑えたいならクラウドソーシングを選ぶのがいいでしょう。

クラウドソーシングに依頼する際の注意点

ここからはクラウドソーシングで外注化する際の注意点をお伝えします。

優秀な編集者を探すのに苦労する

前述の通り、クラウドソーシングはコストを抑えて編集をすることができます。ただし、編集者を探すのは、正直宝くじを引くような感覚といっても過言ではありません。
実際に50人以上の編集者とクラウドソーシングを通してやりとりした経験がありますが、編集者に依頼して満足できるクオリティのものを出していただくには、見合った金額をお支払いしないと難しいです。
安価な価格設定で制作を受けている方は、副業やアルバイト感覚で編集される方がとても多い印象です。
一部プロの方も出品されていますが、価格は1万円以上など、このあと紹介するフリーランスや制作会社なみの金額設定の方もいらっしゃいます。

認識相違が発生しないような依頼の仕方をする

料金表に書いてあったから「5,000円で発注できる!」と思っても実際には違うことがあります。
一口に編集と言っても、編集内容により編集者にかかる工数は大きく変わり、それにより金額も変わります。

例えば以下の編集内容は、認識齟齬が発生しないように事前に詰めておきたい部分です。

  • テロップはフルテロップ(すべてのコメントの文字起こし)なのか、一部でいいのか
  • 挿入画像は提供されるのか自身で探すのか
  • アニメーションは入れるのか

先にどのように編集してほしいのかわかるように編集内容をまとめ、参考動画も見せたうえで依頼したほうがスムーズです。

万が一認識齟齬が発生しても、一度のみの制作依頼でしたら厚意で修正してもらえるかもしれませんが、再度依頼したい場合にもう制作を受けてもらえないこともあります。

また、心から安心してコミュニケーションを取れる方かどうかも、見極めたいところです。
基本チャットベースで顔が見えないやりとりとなることもあり、人によっては、修正をお願いしたくともなかなか依頼しにくいといったこともよく聞く話です。

発注前のやりとりで、コミュニケーション力のある方なのかどうかも見極めたうえで、依頼する人を決めることがおすすめです。

編集者がやめてしまう可能性もある

YouTubeは一回投稿したら終わりではなく、投稿し続けていくものなので、発注者と編集者の双方が納得して継続できるかどうかも非常に大切です。

途中で編集者が依頼を辞退すれば、その後新たに編集者を見つけなければなりません。
企業への依頼とは違い、わざわざ前任者が後任者に編集内容を引き継ぐなんてことはしてくれないのが一般的です。

こういったリスクを考え、クラウドソーシングでの依頼の場合には、編集者は複数人抱え、かつ編集者同士で共有しあえるよう、必ず動画納品時にデータ(プロジェクトファイル)を提出してもらうようにしましょう。

フリーランス・制作会社に依頼するメリット・デメリット

続いて、「2.フリーランス」、「3.制作会社」のメリット・デメリットです。

【メリット】

  • クオリティが高い動画がつくれる
  • コミュニケーションが取りやすい

【デメリット】

  • 制作のプロにお願いするため、クラウドソーシングよりは高くなる
  • 特に制作会社の場合はコストが高い傾向

【参考価格】

  • フリーランス:2万円〜
  • 制作会社:8万円〜

フリーランスや制作会社に依頼すれば、専門性の高い知識やスキルがある分、安定した品質担保ができます。また優秀な編集者の場合は、演出面などで改善提案までしてくれることもあります。
また、基本的にスポットではなく継続的な制作依頼を受けるので、その分発注者の重視している点を理解しながら制作することができるでしょう。
必要とあれば、オフラインやオンラインミーティングなど打ち合わせをすることもできるので、やりとりがしやすいというのがメリットです。

フリーランス・制作会社に依頼する際の注意点

フリーランスも優秀な編集者の見極めが難しい

フリーランスもクラウドソーシング同様に、個人に依頼することになるので、見極めが難しいと思います。
そのため、おすすめとしては業務委託マッチングサービスで、ヒアリングをもとに適した制作者を探してくれるサービスを活用するか、自身でフリーランスをSNSやインターネットなどで調べ、制作実績をきちんと確認して個別で声をかけるのがいいでしょう。

▼業務委託マッチングサービスで探すならミエルカコネクトへ相談!
YouTubeチャンネル運営のプロに依頼する

制作会社は編集者・担当者の両方の見極めが重要

制作会社に依頼する場合は、下請けの編集者を抱えているケースが多いので、会社のHPなどで紹介されている実績以外にも、自社の担当となる編集者本人の編集実績をきちんと見せてもらうべきだと思います。
また、編集者との間に制作会社を挟むことになるので、その際に発注者の意図がきちんと編集者に伝わるかなどは制作会社の担当の手腕によります。
契約する前に営業担当だけではなく、その後の制作担当となる方とも話をしておくといいでしょう。

動画編集の外注における全体の注意点

クラウドソーシング、フリーランス、制作会社、すべてに共通して、いきなり発注することは危険だということです。
どんな動画をつくるのか、どこまでお願いしたいかをまず社内で明確にすることは、編集の外注化を成功させるためには必須と言えます。

撮影&編集を外注する

次に、企画部分は自社で行い、撮影から編集まで外注するパターンを見ていきましょう。
デメリットはコストに言い換えてご説明します。

撮影・編集を外注するメリット・コスト

【メリット】

  • 機材を用意しなくてもいい(企業で購入しなくとも良い)
  • 社内でカメラマンをアサインする必要がない
  • 品質の高い動画が撮影できる

【コスト】

  • 外注費参考
    3時間程度の撮影で3万円〜

一般的に、演者が座って話をする構図の場合は、固定カメラ1、2台、ピンマイク、照明に、場合によってはグリーンバックと呼ばれる合成動画を撮影するための背景となるスクリーンを購入するケースが多いです。
こういったものを自社で用意しなくとも、撮影から外注すれば必要なものを揃えてくれるのがメリットです。

もし予算がある場合には、例えば固定カメラの代わりにiPhoneで撮影をするなど、初期投資をギリギリまで削減することはできますので、相談してみてください。
どこまでミニマムでできるか、よくご相談をいただきますが、「見栄え」と「音」だけは最低限こだわるべきだとお答えしています。
つまり、「光の入り方」と「音声」だけはきちんと考慮すべきです。

例えば、演者の表情が暗くて見えづらい、紹介する商品がよく写っていない、隣の会議室からの話し声で演者の声が聞こえないなどは絶対に避けるべきです。
光の入り方については、やみくもに照明で明るく照らすだけではなく意外と自然光の方が綺麗に撮れることもあるので、カメラテストを必ずします。
プロであれば、適した機材選びや現場での調整ができるので、こういった点でもカメラマンに撮影してもらうのをおすすめしています。

 

それでも予算的に難しい場合は、撮影は自分たちで行うことになると思います。その際は、上記の点に注意し、一度撮影したあと映像と音声のチェックをしながら撮影を進めるといいでしょう。

撮影から編集を外注する際の注意点

撮影から依頼する場合、追加料金がかかるものがどれかを必ず事前に確認しましょう。例えば、カメラ、照明をレンタルする場合の料金や、撮影データの受け渡しには追加料金がかかるケースもあります。外注先によって違うため、外注先選びの際には注意してみてください。

YouTube運営をまるごと外注する

撮影・編集できれば、YouTubeで成功できるとは限りません。

私が企業様から一番ご依頼いただくのが、「企画からすべてお任せしたい」というパターンです。YouTube専任のコンサルタントとして参画しています。
企画・撮影・編集・分析までを一貫して外注するメリット・デメリットを解説していきます。

YouTube運営を外注するメリット・コスト

【メリット】

  • 企業の目的に合わせたYouTubeチャンネルをつくれる
  • YouTube運営の結果に責任を持ってもらえる

【コスト】

  • 外注費参考
    フリーランス:40万円〜/月
    制作会社:80万円〜/月

YouTube運営まるごと外注する場合、一部の外注化とは大きく異なる点があります。
今までの外注化は「発注者から言われたことを行う」のが基本です。
基本的に改善提案は自社で行っていただくといったスタンスが多いと思います。
ただ、今回は企画〜分析まで行うので、YouTubeの成功の鍵を握ることになります。

以前はテレビなどの編集マンだけができる「動画編集」の世界が、今やパソコンと編集ソフトさえあれば、すぐにでもある程度のクオリティのものがつくれるようになっています。
明日にでもYouTubeを始められるわけです。
そんなYouTubeレッドオーシャンの中で、「投稿していたら再生される」という意識ではなかなかライバルに勝つのは難しい現状です。

私がYouTubeを始めるうえで一番大切だと考えるのが、目的に合わせたチャンネル設計です。
販売促進、採用、ブランディングなどそれぞれの目的に合わせて、ペルソナ設定、市場調査、演者選定、編集テイストなど、すべてにおいてチャンネルのコンセプトを意識して取り組むべきだと考えます。

企画・撮影・必要に応じて出演・編集など、全工程で目的に合わせて制作できるのも、一貫して任せることによるメリットです。

ライバルはどのように目的に対して施策を打っているのか?YouTubeを見た視聴者にはどんな行動をとってもらいたいのか、動画をクリックされるにはどんなサムネイル・タイトルが見たくなるのか?など考えることは山のようにあります。

ただの作業であれば誰でもできますが、専門家に頼むのがYouTube運用においての真の成功への近道と言えます。

もちろん、運営までお任せするとなると、価格は上がります。
ただし、社員がYouTubeにあまり時間を割けない、自社内にノウハウやリソースがない場合、ノウハウを持っているプロに外部委託するというのもひとつの手段です。
運営を継続依頼できる予算が見込めない場合は、チャンネル立ち上げから軌道に乗るまでを外部委託し、その後内製化してコスト削減していくのもおすすめの方法となります。

YouTube運営を外注する際の注意点

YouTubeは少なくとも1年以上は運用し続けることが基本です。半年ほどで成果を判断するのは短いと言われています。長期的に関わることになる外注先は、本当に信用のおける人でしょうか。
価格やプロフィールを確認するのはもちろんのこと、メッセージのやり取りなどからも、信頼できる相手かどうかをしっかり見極めましょう。

YouTube外注における費用まとめ

これまで出た外注費をまとめておきます。 ※あくまで目安です(編集内容・尺により異なる)

 
動画編集 クラウドソーシング 5,000円~/本
フリーランス 2万円~/本
制作会社 8万円~/本
撮影 プロのカメラマン 3万円~(3時間程度)
YouTube
チャンネル運営
フリーランス 40万円~/月
制作会社 80万円~/月

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本記事ではYouTubeの動画編集の外注について徹底解説しました。
どの部分を外注するのかや、外注先によるメリットデメリット、外注する際の注意点をお伝えしましたが、参考になれば幸いです。

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私、加藤あゆみは10社以上の幅広い業種の企業YouTubeチャンネルを運営し、
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この記事を書いた人

加藤 あゆみ

加藤 あゆみ

大学卒業後、日本航空株式会社にて客室乗務員として国際線常務を担当。その後、ジャパネットにて商品紹介MC兼ECサイトの動画作成を経験した後、NHK、TVキャスター・ディレクターとして活躍。
現在はフリーアナウンサーとして活動しながら、複数企業のYouTubeチャンネル立ち上げ、企画、編集、出演、運営まですべて一貫してサポート中。

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ミエルカコネクト編集部

Webマーケティング特化型のフリーランス・副業マーケターマッチングサービス「ミエルカコネクト」。マーケターの得意・特異を見つけ出し、その技が必要な企業へ距離・組織・働き方を超えて届けています。
ただの人材の横流しにしたくない…。「ソウゾウを超える才能とのご縁を紡ぐ」を使命に掲げ、出会った時の驚きや、この人となら一緒に実現していけるかも!という期待感など、人との出会いにワクワクする瞬間を創造していきます。

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