広告運用代行のフリーランス活用はこんな人におすすめ!依頼すべき理由を解説

「フリーランスの広告運用代行ではどんなことをしてもらえるの?」
「広告運用をフリーランスに外注するとどんなメリットがあるの?」
広告運用代行を依頼する際に、代理店かフリーランスどちらに外注すべきかを迷っている人や、よくわからないまま代理店に依頼しようとしている人は多いです。
しかし、代理店に依頼するよりもフリーランスに依頼した方が、専業・プロレベルで実績が豊富な人材が多かったり、むしろ柔軟性・スピードがあったりします。
この記事では、広告運用をフリーランスに依頼するべき理由や費用相場などに加え、実際にフリーランスに依頼して成功した事例なども詳しく解説します。
目次
広告運用代行をフリーランスに任せるべき3つの理由
広告運用代行をフリーランスに任せることは柔軟な対応が出来ることが強みですが、他にも任せるべき理由がいくつかあります。ここでは、以下の3つの理由について説明します。
- 柔軟性が高い
- 依頼範囲の明確化で代行費用を抑えられる
- 担当者交替がないため自社理解が深化する
(1)柔軟性が高い
広告運用代行をフリーランスに任せるべき理由の1つとして、以下のような点で柔軟性が高いことが挙げられます。
担当者によりますが、例えば以下のように対応してくれる場合があります。
- 小規模から対応できる
- 広告運用以外の内容も合わせて依頼できる場合がある
- 広告運用から売上部分においても一貫して支援してくれる
- 社内の育成にも関与してくれる
- 運用期間も相談できる
フリーランスでは小規模から対応できるほか、運用期間や費用を相談しやすいなど代理店と比べて融通が利くことが多いです。
柔軟性が高いというフリーランスの最大の特徴を活かすことで、自社の課題に適した広告運用を行うことができます。
(2)依頼範囲の明確化で代行費用を抑えられる
フリーランスに依頼すると、依頼範囲を明確化できるため代行費用を抑えられます。
代理店では定量的に広告費の15〜20%の代行費用がかかる場合が多いです。
一方でフリーランスでは、実務の遂行にフォーカスした担当者で5~10万円、目標や成果を出すことにフォーカスした担当者で20~50万円というように依頼範囲に応じて手数料を設定することもできるため、用途に合った費用で広告運用を行うことが可能です。
また、フリーランスは特定媒体や業種など専門分野に強みがある人も多く、「強み×特定範囲」で任せられるため、対象範囲の制限によって代行費用を抑えられる可能性があります。
(3)担当者交替がないため自社理解が深化する
広告運用をフリーランスに依頼すれば、担当者の交替がなくずっと一人の担当者が運用を行うため、自社への理解が深まります。
代理店に任せてしまうと、代理店側での担当交替のリスクが生じるため、担当者の腕による質の変化や認識のずれが生じたり、毎回のブリーフィングに時間や費用がかかってしまう可能性があります。
一方でフリーランスに依頼すれば、広告運用を一貫して行ってもらえるため、長く続けば続くほど、自社の内部事情や強み・弱み、課題などを理解したうえで、より自社にあった最適な広告運用を行ってもらえます。
広告運用でフリーランスに代行してもらえる業務内容
ここでは、広告運用でフリーランスに代行してもらえる業務内容を4つ説明します。
- 広告施策の戦略立案
- アカウント構築(キャンペーン・広告グループ設計)
- 広告クリエイティブ・LP改善のサポート
- レポートと改善アクション
(1)広告施策の戦略立案
フリーランスに代行してもらえる業務の1つに広告施策の戦略立案があります。
戦略立案の具体的な内容としては、広告媒体の選定、現状のアカウントの実績分析、顧客や競合などの分析、KPI設計などが挙げられます。
フリーランスは特定分野で専門性が高かったり、自社に関わる期間が長くなることで自社への理解が深まったりするため、結果としてより自社に適した緻密な戦略を練ってもらえる場合が多いです。
(2)アカウント構築(キャンペーン・広告グループ設計)
広告運用代行には、新規または既存のアカウント構築が含まれます。具体的には、広告の目的に応じたキャンペーン設計や、ターゲット別に広告グループを分けることで効率的な配信を目指します。さらに、予算配分やターゲティング設定、コンバージョン計測のためのトラッキング設定も行い、広告効果を最大化できるよう戦略的にアカウントを設計します。
(3)広告クリエイティブ・LP改善のサポート
広告運用を行ううえで、広告クリエイティブやLP改善は運用成果の向上に直結する重要な業務であり、バナー・動画・コピーの企画からA/Bテストの設計、LPの構成提案まで対応してもらえます。
特に、クリエイティブ面に強いフリーランスに依頼すれば、デザイン性や訴求性が高く広告としての質が高い制作を行ってもらえるでしょう。
(4)レポートと改善アクション
日々の媒体のレポーティングやスプレッドシートなどで実績について報告をもらうことで、CPA(顧客獲得コスト)・CTR(クリック率)・ROAS(広告費用対効果)など主要指標を共有し、改善に向けて施策を行います。
単に広告運用によって得られた数字を眺めるだけでなく「何が原因で数値が変動したか」「次はどこにフォーカスして取り組むか」をセットで提示することで、改善のために何が必要かを把握し、適切なPDCAサイクルを回すことができます。
【フリーランス vs 代理店】費用相場
フリーランスと代理店で費用相場はどう異なるのかについて解説します。
まずフリーランスの場合は、月額で費用を見積もるケースが一般的です。目安としては、月額50〜70万円ほどが主な価格帯で、時給換算すると2,000円以上になることが多いです。契約金額は広告費の割合ではなく、対応範囲や媒体数、工数などに応じて決まる固定制が主流です。
一方、代理店では広告費に対して一定の割合(15〜20%)を手数料として設定するのが一般的です。また、広告費が100万円未満の小規模な案件でも、最低料金として5〜10万円程度の固定費が発生するケースが多くあります。
また、フリーランスは少額の広告費の場合でも対応してくれることが多く、広告運用にあまり予算がかけられないという人も安心して依頼することができます。
詳しい広告運用の代行費用は以下の記事を参考にしてください。
☑参考:広告運用を業務委託する際の費用相場は?代理店と個人の違い、成功する依頼のポイントを解説
広告運用代行をフリーランスに外注する前に知っておくべきこと
広告運用代行をフリーランスに外注する前に知っておくべきことは以下の通りです。
- 方針や優先順位が曖昧なまま依頼するとプロジェクトが進みにくい
- 成果を左右するのは企業規模ではなく運用者のスキル
- マッチングサービスを活用すると適切な人材に出会いやすい
- フリーランスの専門領域と体制を見極める
1つずつ解説します。
(1)方針や優先順位が曖昧なまま依頼するとプロジェクトが進みにくい
フリーランスは柔軟でスピード感のある対応が魅力ですが、指針が定まっていない状態では手戻りや空振りが発生し、かえってタイムロスになる可能性があります。
そのため、担当者に丸投げするのではなく、ある程度自社で広告運用の方針や優先順位を決めて、それをもとにして実際にどのような運用を行っていくのかを担当者と一緒に相談しながら決定してくのがよいでしょう。
(2)成果を左右するのは企業規模ではなく運用者のスキル
広告運用を行う際に成果を左右するのは、運用者のスキルです。例えば、大手代理店でもまだ実績が少なくスキルが十分に身についていない担当者が対応する場合では、高い効果は狙いにくくなります。
一方で、実績豊富なフリーランスなら限られた広告費の中で高いROIを出すことが可能です。広告運用では、スキルの高い運用者に依頼することが非常に大切だということを把握しておきましょう。
(3)マッチングサービスを活用すると適切な人材に出会いやすい
審査制のマッチングサービス(ミエルカコネクトなど)を利用すれば、スキルシートや過去の成功事例、得意な媒体を比較しながら効率的に候補を絞り込めるため、適切な人材に出会いやすいです。
一概に広告運用者といっても運用実績が豊富な運用者もいれば、独学の知識しか持っていなかったり自身のサービスでやったことがあるだけだったり、運用者によってスキルや実績は様々です。
フリーランスに広告運用を外注する際には、自社に合った広告運用スキルを見極める必要があります。そのため、自社の課題に合った運用者に出会いやすいマッチングサービスを利用するのがおすすめです。
(4)フリーランスの専門領域と体制を見極める
フリーランスごとに運用媒体・デザイン・開発などの対応範囲が大きく異なるという点も知っておく必要があります。
得意分野へ特化しているほど成果速度とコストメリットが高い一方、専門領域以外の部分の施策が弱かったり、全工程を網羅できなかったりする場合もあります。
そのため、まずは戦略設計を実績豊富なフリーランスに依頼し、実務は別のフリーランスへの依頼を検討すると穴のない運用体制が構築できます。
広告運用代行をフリーランスに外注して成功した事例
ここでは、広告運用代行をフリーランスに外注して成功した事例を3つご紹介します。
- 新規ブランドの広告戦略立案と社内育成に成功した事例
- 意思決定スピードUP・広告品質改善など「広告運用の型づくり」に成功した事例
- 自社サイトのセッション数を2.5倍に伸ばし、月200件のコンバージョン獲得に成功した事例
(1)新規ブランドの広告戦略立案と社内育成に成功した事例
企業名 | ライオン株式会社 |
---|---|
課題 | 新規事業のD2Cブランドのさらなる顧客獲得を目指したWeb広告運用の強化が必要であった。新しいサービスであり認知度が低い状況であることから、まずは顧客へのリーチを増やすことが課題であった。また、ブランドは4名で運営しており、Web広告運用ができる専門的スキルを持った者がいなかった。 |
委託内容 | Web広告おける計測周り・戦略の整備と、広告運用代行 |
成果 | 定期的にミーティングを行い、社内の担当と緊密にコミュニケーションをとりながら、世界観を大事にした戦略設計ができている。社内にノウハウの蓄積もできており、新規D2Cブランドにおける広告戦略立案の実現と社内育成に大きく役立った。 |
☑参考:ライオンの新規D2Cブランドの事業成長とマーケティング強化を目指した新しい人材活用
(2)意思決定スピードUP・広告品質改善など「広告運用の型づくり」に成功した事例
企業名 | 株式会社カミナシ |
---|---|
課題 | さらなる事業拡大のため、リスティング広告やディスプレイ広告によりいっそう力を入れる必要があった。また、スタートアップ企業としての成長を加速させるために、勝ちパターンを溜め、自社の広告運用の型を構築していくことが課題であった。 |
委託内容 | リスティング広告とディスプレイ広告の運用 |
成果 | 意思決定スピードがUPし、広告品質改善を実現。また、運用状況の検証分析など広告運用状況の見える化・広告運用の仕組み化ができるようになってきており、「広告運用の型づくり」ができている。 |
☑参考:スタートアップ企業がさらなるグロースを目指すためのWeb広告。外部マーケターと取り組む「広告運用の型づくり」
(3)自社サイトのセッション数を2.5倍に伸ばし、月200件のコンバージョン獲得に成功した事例
企業名 | GMOメイクショップ株式会社 |
---|---|
課題 | Webサイトへの流入がリスティング広告と指名検索に限られていたことに課題を感じており、その解決に向けた施策を実施するためのリソース不足に悩んでいた。潜在層の顧客にアプローチするための方法としてMeta広告を配信したかったが、広告配信ができない状態であったことも課題であった。 |
委託内容 | 新しく潜在層向けのアプローチとしてMeta広告を配信。アカウントの再設計から運用代行まで対応。 |
成果 | 新たなリード獲得チャネルの開拓に成功。Meta広告経由で月100件のコンバージョン(資料DL、無料体験)を獲得し、CPA30%程度改善を実現した。 |
☑参考:Webマーケティング立て直しのため、施策ごとに即戦力人材を活用! セッション数2倍、月200件のコンバージョンを達成するまでに行ったこととは?
広告運用代行を任せるフリーランスを探すなら「ミエルカコネクト」
この記事では、広告運用代行をフリーランスに依頼するメリットを中心に、柔軟性・費用面・担当者固定による深い自社理解など、任せるべき3つの理由を整理しました。さらに、フリーランスに依頼できる具体的な業務(戦略立案、アカウント構築、クリエイティブ・LP改善、レポーティング)や代理店との費用相場比較、依頼前に押さえておきたい注意点、実際に成果を上げた成功事例までを解説していますので、フリーランスに広告運用代行を依頼する際に参考にしてください。
広告運用代行をフリーランスに依頼して成功した事例で紹介した「ミエルカコネクト」はWebマーケティング専門の業務委託マッチングサービスです。広告運用に精通した実績豊富なフリーランスを、スキルシートや過去の事例で比較しながらピンポイントで選定可能。フリーランスに広告運用を委託して、固定費を抑えつつ成果を最大化したい企業様は、ぜひご相談ください。
この記事を書いた人

奈良 優作 / Nara Yusaku
京都大学在学中にWebマーケティング会社の立上げに携わり、3年従事の後、株式会社NIBALを創業。SEM戦略の立案に強みを持つ。戦略の検討からSEOコンテンツ制作まで対応しサービス立上げなどに深くコミット。京都の中小企業様~上場企業まで幅広く支援。