SEO対策を自分で行うための8ステップ | キーワード選定から競合調査まで
「SEO対策(検索エンジン最適化)」とは、検索エンジンで特定のキーワードを検索したときに、自社サイトが上位に表示されるようにするための施策です。
SEO対策のメリットは以下のとおりです。
- 長期的な費用対効果に優れ、資産性が高い
- 潜在顧客にリーチしやすい
- コンテンツを再利用できる
- 情報が多いのでトライしやすい
- マーケティングの理解につながる
検索結果の上位に表示されることにより、自社サイトがユーザーの注目を集めやすくなり、認知度とブランド力の向上、集客数の増加などの効果が得られます。
ちなみに検索エンジンといえばGoogleとYahoo!が有名ですが、Yahoo!はGoogleの検索エンジンを使用しており、そこにYahoo!ニュースや知恵袋などの独自要素を追加しています。つまり、Googleを対象としたSEO対策は、Yahoo!にも有効だということです。
したがって本記事では、Googleを対象としたSEO対策を自分で行うための方法を解説します。
目次
SEO対策を自分で行うための8ステップ
SEO対策を自分で行う手順について、以下8つのステップに分けて解説します。
ユーザーが求める情報に対応する「検索キーワード」を策定する
まずは、ユーザーが求める情報に対応する「検索キーワード」を策定しましょう。検索キーワードとは、ユーザーが検索窓に打ち込む語句のこと。キーワード選定の際は、「Googleキーワードプランナー」が便利です。
「aramakijake.jp」も、SEO対策のキーワード選定に役立つツールのひとつです。
このほかに「Googleトレンド」も参考になりますが、こちらもaramakijake.jp同様に取得できないキーワードがあります。
初心者のうちはGoogleキーワードプランナーと、aramakijake.jpやGoogleトレンドを組み合わせるのがおすすめ。より幅広いキーワードの検索ボリュームを知りたい場合は、SEOコンサルタント向けの各種ツールを有料で使うか、専門家のアドバイスを受けてみましょう。
2.当該キーワードのGoogleの検索結果を調査・分析する
SEO対策を行う検索キーワードが決まったら、実際にGoogleでそのキーワードを検索し、「どんなサイトが表示されるか」を調査・分析しましょう。
また「画像検索結果」があることから、「バラク・オバマの見た目」に対する検索需要もあることが分かります。このように検索面を見るだけで、「ユーザーがどのような検索ニーズを抱えているか」を大まかに把握できます。
さらに、検索結果で「どのようなドメイン」が上位なのかも重要。「バラク・オバマ」では1位がウィキペディア、「他の人はこちらも質問」を挟んで2位が外務省。それから画像検索を挟み、3位はForbes Japan。
これからSEO対策を施すサイトが、たとえば個人ブログや新規ドメインを取得したばかりのサービスの場合は、ウィキペディアや外務省などを抜くことは困難です。そのため「バラク・オバマではないキーワードを攻める」のが的確な判断です。
3.1と2の結果を踏まえて「どのようなコンテンツが必要か」要件定義する
「バラク・オバマ」の2位が外務省のPDFファイルであったことから分かるように、検索で上位を獲得できるコンテンツは「記事」とは限りません。PDFファイルの方が、検索キーワードのニーズに答える場合は、自社で出すコンテンツもPDFの方が適切なことがあります。
ここからは別のケースを考えてみましょう。
「翻訳 ツール」というキーワードを自社で狙うには、オリジナルの翻訳関連ツールを提供するか、比較記事を書くのが効果的です。
「カフェ 電源」というキーワードを狙うなら、全国の電源カフェの情報をまとめた特化型サイトや、検索サイトの作成も検討してみると良いでしょう。また施策の目的によっては、Google Mapの「MEO対策」を優先するのも1つの案です。
このようにリリースすべきコンテンツは「記事」とは限らないので、そのキーワードに沿ったコンテンツを作ることが大切です。
ベンチマークする具体的な競合を選定し、当該コンテンツをより詳しく分析する
先ほどの「バラク・オバマ」「翻訳 ツール」「カフェ 電源」などの例から分かるとおり、検索キーワードには多様なニーズがあります。とはいえ、自社でいきなり翻訳ツールを開発したり、電源有りのカフェの検索サイトを作るのは簡単ではないでしょう。
そのため、自サイトが無理なく作成できる範囲内からコンテンツ作成を優先するのも大切なことです。迷ったら、まずは記事コンテンツで上位を獲得しているサイトをベンチマークするのが現実的です。自社も「記事」を出すことを想定し、当該記事を細かく分析して「競合を上回れるポイント」を探りましょう。
初心者のうちは、上位が省庁や大企業ばかりで「どのサイトをベンチマークしたらいいか」迷うことも。競合を上回れるポイントや、コンテンツを魅力的にする方法が分からないことも多いので、困ったら専門家の手を借りるのが安心です。
5.コンテンツを作成する
競合の調査・分析ができたら、実際にコンテンツを作成します。記事の場合はユーザーにとって有益な記事を作成し、検索結果に上位表示される「SEO評価が高い記事」の作成を目指します。
ただし、記事は「テキスト量が多ければ良い」「見出しが多ければいい」というものではありません。たとえば「視認性」にも注意が必要です。
6.HTML要素やページスピードをチェックする
コンテンツが完成したら、「見出しの使い方が適切か」「ページスピードが遅くないか」など、コンテンツの品質をチェックしましょう。ページスピードの計測には「PageSpeed Insights」が便利です。
ページの読み込み速度が遅いと、電車でスマホなどのモバイル端末で閲覧しているユーザーが、「表示が遅い」ことを理由に離脱してしまうことが増えます。せっかく流入したユーザーを逃さないように、画像ファイルの軽量化などを行ってページスピードを上げましょう。CMSがWordPressの場合、WordPress本体やプラグインのバージョンアップも有効です。
7.コンテンツをリリースする
HTMLやページスピードに問題がなければ、実際にコンテンツを公開しましょう。ただし、公開後にコンテンツがGoogleにインデックスされているか、エラーが出ていないかの確認も必要です。より高度な確認には「Googleサーチコンソール」も活用しましょう。
とはいえ、Googleのクローラビリティの改善は非常に高度な内容であり、誤った改善策だと逆に悪化することがあります。そのため、サイトのクローラビリティに問題があるときは、専門家の手を借りるのがおすすめです。
8.検索順位をチェックする
コンテンツ公開後は検索順位をチェックしましょう。ただし、目視や手入力で確認するのは効率が悪いうえに、検索順位は週1回など定点観測を続けて変動状況を探る必要があります。「GRC」などツールを使うか、専門家の手を借りるのがおすすめです。
SEO対策を外注すべきかどうか? | 外注のメリット/デメリット
SEO対策を外注すると、専門家のナレッジを活かした「SEOに強いサイト」が作れるうえに、社内リソースの負担を減らせます。一方で外注費用がかかることや、社内でノウハウを蓄積しづらくなることがデメリットです。
一度作成したコンテンツは、上位表示される限りは一定の集客効果を発揮し続けるため、いわばサイト自体が資産になります。そのため、まずは外注を通じて上位表示できるサイトを作りあげ、必要に応じてインハウス化(内製化)に取り組んでいくのが理想的です。
SEO対策の外注先は、SEO事業者やフリーランスに依頼できます。ただし、担当者によって得意分野や実績はさまざまなので、自社の業界や課題に合う担当者を選ぶことが重要です。
SEO施策の高度な運用ならミエルカコネクトで、一流フリーランスを活用!
SEO対策を自分で行うための方法を解説しました。SEO対策のコツは、適切なキーワード選定と競合の分析・見やすいコンテンツの作成・公開後の効果測定にあります。ユーザーニーズを満たし、ユーザーの利益になるコンテンツを増やしていけば、サイト全体の流入数が増えていくでしょう。
しかし、SEO対策にはキーワード選定からコンテンツ制作、効果測定まで多くの工数がかかり、それぞれに専門知識が必要です。そこでSEO対策を始めるにあたり、フリーランスや副業のSEO担当者を起用してみてはいかがでしょうか。経験とスキルが豊富なマーケターが、現場にメンバーとしてコミットしてくれます。
「ミエルカコネクト」では、業種や課題にあわせて最適なマーケターをご紹介します。SEO対策でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
この記事を書いた人
関 和音 / Seki Kazuto
音楽ライターを経て、プログラミングスクールのオウンドメディアのSEOを担当。月間20万PVのサイトを月間100万PVにグロースさせた後、月間300万PVの女性向けキュレーションサイトのマネージャーを担当。独立後はフリーランスとして多くのクライアントのコンテンツマーケティングを行う。SEOはコンテンツマーケティング・DB型SEOの経験が豊富。他、広告運用、MA、サイト売買の知見や、趣味のプログラミングでSEOツールをPythonを使い自作するなど、エンジニア系集客や技術的知見が必要なものも執筆可能。
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